46-2 お茶会を兼ねたミーティング
一通り食べて紅茶を飲むと『そういえばラル、昨日より顔色がいいわね』エミアが気付く。
「昨夜は久しぶりにぐっすり寝られたの」
「ホテルと違って、人間がいきなり入ってくることがないかららしいんだ」
『ああ、そうよね。ここは侵入者の心配をする必要ないものね』
『それでは、すぐに体調が良くなりますね』笑顔のアウラリートレ。
『やっぱり、健康が一番ですよ』と言うアウラマリスは、まだケーキを食べている。
その後、ウィルシーから聞いた、双子の領主が調査している禁足地の調査内容の話になった。
『中心地に近い場所には結界が張ってあるみたい。ウィルシーたちでも入ることができない場所があることがわかったって言ってた』
「結界の種類はわかってるの?」ラルが聞くと『土地の結界だと言ってたから「土の精」が掛けたものじゃないかって』
「予想どおり「森林の迷宮」の可能性が高くなったね」ショウを見ると「誰がなにを隠してるのか、確認する必要があるな。それに、禁足地はご老公の領地。何か知ってる可能性があるな」
『アルビオン国の領主が何を隠してると思われるんですか?』年長のアウラリートレが聞くので「例えば、シンシアたちの父親とか」
『それは!』驚くエミア。
「ショウ?」と言うラルに「同じことを考えてただろう?」
「それは……」
「エミア。この大陸の向かいにあるスペ・シン・フトゥルム市の中央警察署に、ティス・アシェリー・ターナードという刑事がいる。彼は「土の貴族」ターナード公爵の息子らしい」
『ターナード公爵の!』これには、アウラリートレやアウラマリスも驚く。
「彼は「火の貴族」のカテリーナを助けた弟のティシャを捜してるらしいんだけど、今度、この大陸に来るらしいんだ。だから、彼のサポートをしつつ、禁足地のことを知ってるか聞いてくれないか?」
『そんな近くに来てるんですか? 知りませんでした。では、サポートとして誰か向かわせましょう』
「エミア。実は「森林の迷宮」と思われる結界が張られてる場所が、もう一つあるの」ラルが話を続ける。「オルトの領地であるルナノヴァの西。エミアたちに見にいってもらった湿地帯に隣接する森よ」
『あそこに?』困惑するエミアが『あそこには行けないわ。前にも話したけど、湿地帯の上空の空間の歪みがひどいから、近付いたら吸い込まれてしまうのよ』
「その歪み「森林の迷宮」のせいってことはない?」
「ラル?」ショウが「どういう意味だ?」と聞くので「「森林の迷宮」が、人間だけじゃなくて、私たちも近づけないようにしていたらと思ったの」




