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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第七章 休息の計画
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37-1 連絡メール

 

 電話を切ると、後継者の話を思い出してため息を吐く。


「オルトのことでずっと話し合いをしてたから、すっかり忘れてた。あっさり引いてくれるとは思ってなかったが、まさか、いきなり結婚宣言しろと言われるとは思わなかった。しかも、探りを入れてるオルトの前で。ありえねえって」


 喉が渇いたのでキッチンへ行き、ティーパックの紅茶を入れて戻ってくると、メールが何通か届いていた。


「誰からだ?」


 最初に送られてきたメールを開けると、アディからだった。


 お疲れさま。

 報告ありがとう。


 オルトの代理人とはいえ、そこまで接近できるのはすごいことだけど、くれぐれも無茶な行動はしないように注意してほしい。


 ルナノヴァにいる調査員の詳細は添付しておくので、確認後、連絡して話を進めてくれ。


 調査員には、君から連絡が行くことを伝えておく。

 添付資料のパスワードは、別メールで送信する。


 ところで、彼女の具合はどうですか?


 本部にいたときは顔色が良くなかったので、焦らず、ゆっくり休んでほしい。

 彼女にも、くれぐれも無茶な行動はしないように、元気になって戻ってきてほしいと伝えておいてくれ。


 それでは、また連絡を待ってる。


 アディ



 数通後にパスワードの連絡用メールが来ていたのでパスワードをコピーして開けると、数名の調査員の連絡先を携帯に登録して、メールをシークレットBOXに移動する。


 次に来たメールを開けると、友人で刑事のレンからだった。


 メールをありがとう。


 あまりにも連絡が来ないから、領主の誰かに捕まって、牢にでもぶち込まれてるんじゃないかと思ったぞ。(それは冗談)


 メールに記載されていた調査依頼を調べたので、結果報告。


 問い合わせにあった刑事は該当者あり。

 実在してる人物だった。


 現在の所属はスペ・シン・フトゥルム市。

 大陸の北側の向かいにある大都市。

 最近、正体不明の領主として有名なオルト一行が遊説先からの帰途、大雨で足止めされていた都市だ。


 二ヶ月前から中央警察署勤務になってる。

 名前はティス・アシェリー・ターナード。二十八歳。


 助けた女性のことは朧気(おぼろげ)ながら覚えている程度で、ケガをしていたので病院へ搬送後、事件の後処理で現場に戻ってしまったので、その後の消息は不明とのことだ。


 あと、俺は今、ケッドマンの屋敷があったペラノイオ市にいる。


 大陸に渡れた経緯は言えないが、例のケッドマンの事件がらみで知り合った人物のサポートで、大陸に渡ることができた。


 ところで、ショウ()()は今どこにいるんだ?

 さすがにペラノイオにはいないだろう?


 少ししたら俺も移動するので、近くに行くことがあったら一杯飲みに行こう。


 レン


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