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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第七章 休息の計画
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36-2 グランチェストからのリクエスト

 

「ハ? ……なに言ってんだ? 意味が分からない……」予想外のことを言われ、五秒くらいフリーズする。


「あなたに、お嬢様と一緒にイベントに出るよう説得してほしいと言われたんです」

「……エッ?」驚きのあまり、話の内容が頭に入ってこない。


「優秀な跡取りができたので、安心して今以上に仕事を任せてほしいというアピールをしたいようです」


「……そういえば、跡取りの話があったな」頭を抱えると「どうしますか?」


「もちろん! 断る!」


「ですよね。でも、向こうはなにがなんでも娘と結婚させて、後継者にしたいようですよ」


「ただでさえいろんなことが起きて大変な状態なのに、そんな余計な事にかまってる暇はないんだよ!」


「とりあえず話しましたので、先方にはその旨伝えておきます。念の為に言っておきますが、無理だと最初に断ってます」


「ありがとう。まあ、あっさり引くとは思えないのはわかってるよ」くだらない問題が増えて頭痛がしてくる。


「それと、僕たちは明後日、打ち合わせどおり、オルトの代理人たちと一緒にルナノヴァへ向かいます。もちろん、グランチェストたちも時間をずらして向かうそうです」


「そうか。実は、俺たちは少し遅れていくことになるから、イベントに参加することができないんだ」


「どうしてですか? もしかして」

「ああ、ラルの調子が良くなくて」


「そうですか。でも、無理をすることはありませんから。それで、ルナノヴァへは来られるんですか?」


「先生の許可が出たら向かう予定だ。整形外科を紹介してもらうことになってるからな」

「脚のケガの、でしたね」


「それと、俺からも話があるんだ」


 先ほどラルと話した、フェスティバルのイベントに参加して、会場となる湿地帯横の森の確認と、オルトの近辺を探る二チームに分かれて対応する案を話し


「ジェシーたちにはイベントに参加してもらって、本当に例の森に「森林の迷宮」の結界が張られてるのか、中に入れるようなら、なにがあるのか、またはいるのかを探ってほしい」


「……なるほど。イベントの出場者は三人一組のチーム編成ですから、そこは問題ないですが、「森林の迷宮」の結界を解除できるのは「土の貴族」だけなので、結界が張ってあるかどうかはわかりますが、結界を破る、または解くことはできないので、中になにかあるのかを調べることはできないです」


「そうなのか。じゃあ、「土の貴族」の誰かを連れてくるしか、結界を解く方法はないのか?」

「そうですね……解く方法があるか、調べてみます」


「頼むよ」



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