28-3 意外な繋がりとの出会い
「親父さんたちも、生まれ、変わる?」意外なことを言われて困惑した顔を向けると『「復活の儀式」は、間に合わなかったが、亡骸を湖に沈める「生まれ変わりの儀式」を、行ってくれたそうだから、別の者として、生まれ変わってくる。もしかしたら、人間として、生まれてくるかも、しれないな』
「……そう、ですか。生まれ、変わるんだ……」フーッと大きく息を吐き「そっか……生まれ、変わるんだ……」
安堵するショウを見て『きっと、自分だけ生き残ったと自分を責めてると思ったから、このことを、早く教えてやりたかったんだ』
「また、会えるんだ……また……」
「良かったね。良かったね」大泣きするラルが、今度はうれし泣きするショウに声を掛ける。「いつか、また会えるよ。兄貴に、弟の友達に、おじさんやおばさんに、また、会えるよ」
『あなたは、僕たちの同胞だったんですね』涙でグシャグシャの顔のジェシー。『ウィスチェスト家の三男だったんですね』
『そうだ。親父とお袋に連絡しないと』シルビアが携帯を取りだし『見つかったって。生き残ってる、叔父家族の息子が見つかったって』涙を拭きながら、震える指でゆっくりタップしはじめる。
すると、ベッドの向かいの机で、ノートパソコンを操作しているジュリアスが『最初、ウィスチェスト伯爵の弟君のジェイド様ご一家は、全滅と報告があったのですが、かなり後になってから、別々の救出チームから、それぞれ対応したと報告があったんです』と、涙声で経緯を説明する。
『かなりの仲間が様々な幽閉先で亡くなっていたため、対応に時間が掛かることが多く、報告が遅くなってしまったそうです』
「兄貴たちの「復活の儀式」や、親父さんたちの「生まれ変わりの儀式」を、行ってくれた方に、お礼を言わないと……誰が対応してくれたか、わかってるん、ですか?」
『調べれば、わかると思いますが、時間が掛かると、思います』
「ぜひ、調べてください。お願い、します」
『ジュリアス。それは、親父たちに頼む。もしかしたら、親父たちが、会ってるかも、しれないからな』メールに追記して送信すると『きっと喜ぶぞ。親父たちも、あんたに、いや、ショウに会いたがってるからな』
「……俺に?」
『親父も、叔父から三番目の息子の話を聞いてたから』
「……でも、俺は人間だから……」
『そのことも知ってる。でも、叔父が自分の息子と言ってたからな』
「親父さんが、そこまで言ってくれてたのか……」
「本当に、息子だと思ってくれてたんだよ」ラルが声を掛ける。「俺の息子だって、言ってくれてたんだから」




