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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第七章 休息の計画
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25-4 誕生日パーティ


 最初にケーキを渡したジェシーのお皿にお替わりを入れると、ウエイターが持ってきた小皿に取り分けていき、もう一人のウエイターが子供たちのところへ持っていく。


「ケーキだ!」

「おいしそう!」

「いただきます!」


 嬉しそうな子供たちの声を聞いて、笑顔でケーキを食べるジェシー。


 ラルも食べはじめると「どうしてこんなにおいしくできるのかしら?」

「さすがシェイン。ここの名物になるよ」隣のショウも一口食べて驚く。


『このシャンパンと合いますね』

「ジュリアスにこれ以上飲ませるな!」


 ショウがグラスを取りあげると『コーヒーをどうぞ』別ワゴンでコーヒーセットを持ってきたウエイターが、間髪入れずにカップを置くので『まあ、いいでしょう』カップを持って香りを嗅ぐと、一口飲んでケーキを食べる。


「……暴れるかと思った」動悸がするラル。

「いつの間に頼んだんだ?」テーブルの端にグラスを置くショウ。


『それは、僕が頼んだシャンパンです』とジェシーが言うので「ジュリアスが少し飲んじゃったぞ」グラスを渡すと『隣の席だから、自分のだと勘違いしたんですね』


 おいしいケーキに舌鼓を打つジュリアスを見ると『シルビア。シェインになにを頼んだんだ?』コーヒーが苦手なので、アイスティーを飲んでいる彼に小声で聞くと『まあ、あとで話すよ。せっかくの気分が壊れるような話だからな』


『そうか。わかった』


「俺たちも同席していいかな?」ショウがジェシーに聞くと『もちろん』と言うが『あんたが聞いても、なにもできねえよ』嫌味を言うシルビア。


「ヘェ、なにか仕掛けるのか?」

『そんなこと言ったか?』


「なにもできねえって言うから、なにかやるのかって思っただけさ」

『ああ、そうだよ。でも、人間様には無理だからな』


「じゃあ任せる。失敗すんなよ」

『なんだと?』


『三回目の注意を受けたい?』ジェシーが苦笑する。『同じ注意を三回されたら、どうなるかわかってるよね?』


『聞き分けがなかったら、クビにすればいいんですよ』食べ終わって口の周りを拭くジュリアスが『トラブルメーカーは足を引っ張りますからね』


『お前にだけは言われたくねえぞ!』目くじらを立てるシルビア。『お前が先にクビにされろ!』


「あなたも、ジュリアスに負けないくらい、ヘンだよ」面と向かってラルが言うので『ちょっと! 勘弁してくださいよ! あんなのと一緒にしないでくださいよ!』


「俺もそう思う」

『お前は黙ってろ!』


「どうしようかな?」

『どうしようかじゃねえ!』


『三回目、言おっか?』


『どうして俺だけ? こいつはいいのか?』ショウを指さすので「ショウも同罪になりますよ」

「わかった。気を付ける」


 いつものショウらしくない言動に、なにが起きてるのか気になるラルが、残りのケーキを食べる彼の横顔を見る。


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