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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第七章 休息の計画
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27-1 グランチェストの裏の顔


「どういう意味だ?」グランチェスト一家を見送るショウが静かに聞くと『おかしいと思ったんですよ。僕の話に簡単に同意して、このホテルに予約を入れたことが腑に落ちなかったんですが、ようやく意味が分かりました』振り向いてグランチェストを見るジェシー。


『彼はオルトの取引先の一人です。オルトの貨物を運ぶ船は、全部グランチェストが経営する造船所で作られたものです』冷たい目で一家を見るジュリアス。


『オルトが密かにこの大陸に運ぶために作らせた船で、他の場所で狩った我々の仲間を運んでたんだよ』


 そう言うシルビアがタバコを吸う場所があるか? という仕草をするので「フロントで聞いてこい」ショウが呆れるように指をさすと『ああ、行ってくるわ』ラルにウインクをしていくので「ジェシー、今度ラルに妙なマネをしたら、ぶっ飛ばすと言っといてくれ」


「ショウ! そんなこと言ってる場合じゃないでしょう?」


「そんなこと、言ってる場合だよ」フンとそっぽを向くので「もう。ジェシー、変なこと言ってごめんね。気にしないで」


『いえ、大丈夫です』なぜかニコニコしているので「どうしてそんな顔をするのか、理由を聞いてもいい?」


『ダメです!』

「エッ?」ポカンとすると「なんで?」


「ということは」と言い出すショウ。「サングラス野郎たちがこのホテルに来たのは、最初から決まってたということか」


『そのようですね』真顔になるジェシー。『僕の話に飛びついたのは、カムフラージュできるからでしょう。完全な偶然でこのホテルに来たことになりますからね。僕が偶然の理由を提供してしまったようです』


「では、誰の紹介で予約を取るつもりだったんだ?」険しい顔をして考えだす。「このホテルは、紹介者がいないと予約が取れないシステムになってるんだぞ」


『ここに仲間がいることになりますね。だから、シルビアがタバコを吸いにいったんでしょう』


「……どういう意味?」理解できないラルが困った顔をすると「奴は、いち早くその事とに気付いたというのか?」信じられないと首を横に振るショウ。


『チャラ男な見かけにしてるのは彼の作戦です。いかにも仕事ができるというオーラ全開の容姿をしてたら、相手がすぐに警戒してしまうからと言ってました』


「曲者野郎か」

「口が悪いよ」ラルが注意すると「お前にちょっかい出さなきゃ言わねえよ」


『とにかく、何かしらの情報を持ってきてくれると思うので、ここは一旦、部屋へ行きましょう。いつまでもここに居ると目立ちますからね』


 ジェシーに促されて部屋へ行くためにフロント前を通るとき、フロントマネージャーがショウにメモを渡すのでポケットにしまうと、階段を上がっていく。


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