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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第七章 休息の計画
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14-2 舞い込んできた情報

 

 ショウはメールを作成しつつ「この情報、本当だと思うか?」

「わからないけど、少なくとも、オルトと思われる人物がホテルに滞在してると思う」


「そうだな。まずは、この情報がどこから来たのか、だな。誰からのニュースソースなのか、調べる必要があるな。それで、それらしい人物の情報はあるか?」


「ホテルの宿泊者の数名が動画を上げてる」


「本当か!」ノートPCを持ってラルの隣へ行くと「オルトと同じ理由で足止めを食ってる宿泊者がかなりいるんだけど、昨日、受付前のロビーで、それらしい一団を見たと投稿が上がってる。でも、ボディーガードらしい男に動画を消すよう強要されて、証拠が残ってないと書かれてる」


「どうしてそこまでして姿を隠そうとするんだ?」


「投稿者はこの後、オルトと思われる人物の特徴をアップしたらしいんだけど、すぐに削除するよう警告が来て、取り下げたと言ってる」


「徹底してるな。きっと部屋でリサーチして、見つけ次第、警告文を送ってるんだろう」隣でメールを作成しつつ、ラルのPC画面に映る文章を見る。


「投稿した人物の中で、アップした投稿は削除したが、元データを残してる投稿者がいるかもしれないから、内密に送ってくれるかアクセスしてみてくれ。報酬を出すと持ち掛ければ、乗ってくる奴がいるだろう」


「きっと、同じように接触してくる連中が一定数いるだろうね」キーを叩くラル。

「そうだな。金があるマスコミは報奨金を上乗せして、証拠動画を取りにくるだろう」


 しかし、予想に反して意外な方向へ進んでいく。


「ショウ。オルト関連の情報を探るなと警告メールが来た」


「俺たちにか?」ラルのPCを見ると、大きな文字で「警告」とあり、これ以上の詮索は個人情報保護法に違反するため、即刻中止するようにとの文章が、大きな文字で書かれている。


 追伸として、中止しない場合は、それ相応の対応をする。という文章で終わっているが「ウイルスでも送ってくるのかな?」


「たぶん、逆探知で居場所を特定した後、何かしらを送り込んでくるだろうな」


「じゃあ! 接続切らないとここがバレちゃうじゃん!」メールを削除して電源を切ると「俺がいるのに、そんなヘマやると思ってんのか? とっくに、そのPCにも最強のセキュリティソフトを入れてあるよ」


「……そうなの?」

「持つべき友は、最強のソフトを一夜で作ってくれるハッカー対応者」


「……そんな友達がいるなんて、聞いてないよ」

「お前も知ってるかもしれないな。PFSの情報部にいる奴だよ。俺の元同僚」

「ああ、PFS情報部の人なんだ」納得と頷く。


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