表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
475/725

70-2 新しい任務

 

「カイ。脚は大丈夫?」通路に出ると、あとから出てきたカイに声を掛ける。

「バッチリ! 若いから治りが早かった」


「まあすごい。ところで、目的地の漁港まで、ここからどのくらい掛かるの?」

「そうだな……約三日ってところだな」


「じゃあ、途中でどこかに泊るのね?」

「ああ、もう手配してあるよ」漁港までの道順が書いてある紙を渡す。


「マーガの森の中を突っ切っていくの?」

「迂回すると一日余分に掛かるんだよ」ラルが持っている地図の迂回路を指す。


「大丈夫なのか? この森には、この土地の領主が雇ってる見張りがいるだろう? 見つかる危険性はないのか?」隣にいるショウが気になることを聞くと「今まで会ったことねえぜ」


「しかし、いることはいるんだろう?」


「まあな。けど、誰も会ったことねえんだよ。だから、噂だけなんじゃないかと思うぜ。念のため、探知機は作動させてんけどな」


「……そうか」


「出発は明後日の午前十時。三番倉庫だから遅れんなよ」



 ワークセクションから出るとカイと別れ、ラルたちはその足でラウンジへ向かい、お茶を飲んだ。


「見張りのことは気になるな。情報では、ここの領主は数名雇って見回りをさせてる。なのに、なぜ誰も会わないのか。本当に森の中を見回ってるんだろうか?」


「その事は、ウィルシーたちに聞いたほうが早いでしょうね。きっと彼女たちの仕業よ」

「だろうな。詳しく聞いといてくれ」

「わかった」


「それと、もう一つ気になるのは、なぜこの領主の土地を通らないかだ」


 マーガの森を出てまっすぐ北へ進むと通る領地。


「ここを突っ切れば半日は時間が短縮できる」テーブルに広げている地図を指すと「誰の領地なの?」ラルが覗きこむ。


「オルトと呼ばれてる宝石商だ。十三人いる領主の中では若いほうで、三十代半ばらしいが、ハッキリとはわからない」


「なんで?」

「秘密主義で、ほとんど情報が取れないんだ」

「……そうなの」


「だから、奴のことを詳しく調べたいんだが、手段がないんだ」

「じゃあ、ウィルシーたちに頼んで調べてもらう」


「大丈夫か?」

「今まで何回も頼んでるから」

「そうか。じゃあお願いするか」



 お茶を飲み終わると、ショウはカイに、なぜオルトの領地を通らないのかを聞きにいき、ラルは湖へ、マーガの森の見張りのことを聞きにいった。


 湖を挟んで本部の向かい側にある森の中に食い込んだ入り江があり、そこへ行くとウィルシーを呼ぶ。


『わたくしがスピリトス シルヴァ(森の精霊) に頼んで操ってもらってますの』


「やっぱりあなたなのね?」

『なにかございましたの?』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ