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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
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47 難しい調整

 

 寝る前にグループへラルの救出とケガの状況を報告すると、迷惑を掛けるが、引き続き身代わりを頼むと、今回はすぐに返事がきた。


 さすがにメインであるキラのメンバーの危機には、敏感にならざるを得なかったのだろう。 


『本当にこのままの状態でいいのかしら?』


 パソコンを閉じると部屋からでて医務局へいき、薬を調達して戻ってくるとラルの着替えをバッグに詰め、ベッドの下へ隠して横になった。


 夕方近くまで寝ていたミランドは起きるとシャワーを浴びて目を覚まし、早めの夕飯を食べにラウンジへ行った。


「気分はどうだい?」おばちゃんが、向かいのカウンターに座るミランドに声を掛けてくる。

『久しぶりにグッスリ眠ったから、スッキリしたわ』


「毎日、そんなに遅くまで仕事をしてるのかい?」

『今、いろいろと立て込んでるの』

「ほどほどにしなきゃダメだよ」


 おばちゃんは、ミランドのために用意しておいた食材に火を通しはじめる。


「まったく、この前あれだけ言ったのに、あの男は何を聞いてたんだろうね」

『この前?』


「前にラルちゃんがケガをしたとき、あの男に言ってやったんだよ。ラルちゃんが具合を悪くしてるのに、あんたは何をしてるんだって」

『おばさん……』


「そのあとも何回か言ったんだよ。ちっとも聞いてないじゃないか」

『……もういいのよ。気遣ってくれてありがとう』


「あんな男はラルちゃんの仕事のパートナーの資格ないよ。他にいいパートナーを見つけな。ここにはそういう人がたくさんいるよ」


 ミランドは作ってくれた夕飯を食べるとおばちゃんにお礼を言って部屋へ戻り、バッグを持って湖へ向かった。



『大丈夫ですの?』湖から顔をだすウィルシーが、心配そうに声を掛けてくる。


『夕方まで寝てたから大丈夫よ』答えるとウィルシーが作った金色の道を通って対岸へいき、付き添っていたアウラ マリスとアウラ リートレに『ラルの容態はどう?』と聞くと『今のところ、安定してます』


『そう。お疲れ様でした。交代したらゆっくりしてね』


 代わったイータル ヴェンティと一緒にラルを着替えさせ、様子を見ると本部へ戻る。


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