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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
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45-2 緊急事態の発生

 

 ミランドは湖から戻るとペドニロスの屋敷の見取り図をパソコンのモニターにだし、もしラルを監禁するとしたらどこかを考えた。


 メモ用紙をだすと、気付いたことを書きだしていく。

 グループには、湖へいく前にラルが捕まったかもしれないと報告を入れておいた。

 返事は早くても明日の朝くらいだろう。


 次の日の朝早く、ミランドは組織から借りているPCで、ペドニロスに関する新しい情報がきていないかをチェックし、グループからの回答を部屋で待った。


 その答えはお昼過ぎにきた。


 以前ラルが助けにいったペドニロスの情報を取ってきたメンバーが助けにいくとあり、二日後、現地の村に到着する予定なので、そこで落ち合うようにと指示がきたため、ミランドはすぐに湖へいってこの事をエミアたちに伝えると、さっそく行動に移る。


 ミランドは一旦本部へ戻り、ラウンジへ向かうと「ラルちゃん、どうしたんだい? 目が真っ赤だよ」スタンドのおばちゃんに指摘され『本当! 目薬あるかしら?』


「裏の事務所に救急箱があるよ」

『ありがとう』おばちゃんが指さすドアから入り『そういえば、昨夜寝てなかったんだ』


 徹夜明けでは目が腫れて当然。


 目薬を点けてカウンターへ戻ろうとしたとき、ミランドの視界にショウたちの姿が写った。

 相変わらず、ナディアがショウの隣の席を陣取っている。


 ふと目に留まった布巾(ふきん)を手に取るが、元に戻す。

 ミランドは、ショウに投げつけてやろうと思ったのだ。


(私がここで正体をバラすようなことをしたら、今までラルがしてきたことを全部、台無しにしてしまう)


 もう一度ショウたちを見ると、彼の姿は観葉植物の陰に隠れて見えなくなっていた。


 そして、端に座っている女性がミランドの動きを監視している。

 その視線のきついこと。

 ミランドはお茶を飲まず、そのままラウンジから出で部屋に戻った。


 二日後、エミアたちは派遣されてきたグループのメンバーと現地で合流し、早速ラルを助けだす作戦が話し合われ、翌日の夜に決行することになった。


 ラルが捕まってから六日が過ぎた。

 どんな状態でどういうふうに扱われているのかわからないので、心配が(つの)る。


『こんな役、イヤだわ』


 湖にはウィルシーとミランドが残った。 


『ラルが戻ってくるまで、あなたがしっかり代わりを務めなければいけませんのよ』


『わかってる。でも、ラルが危機に立たされてるというのに、平気な顔をしてなければならないのが辛いのよ』


『……あなたのお気持ち、わかりますわ』

『ラル。早く無事に戻ってきて』

『エミアたちが絶対に助け出してくれますわ』

『そうよね』


『ラルが本部へ戻れるまで、あなたは頑張らなくてはいけませんのよ』

『……わかってる』


『さあ、本部へお戻りになって。いつもと違う行動を取ったら怪しまれてしまいますわ』と言われて、ミランドは湖をあとにした。


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