表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
385/726

31-2 広がっていく亀裂

 

「彼女たちは、みんなと楽しく騒ぎたいだけなんだよ。ここに来るまで、大変なことや辛い目に遭ってきたそうだ。それを忘れようとしてるんだよ」


「そのこともあるのかもしれないけど、彼女たちが真剣なのは確かよ」

「お前こそなに言ってんだよ」

「わからないの? 女性の扱いに慣れてるからわかってると思ってたけど」

「あのなあ」


「わからないのなら教えてあげる。彼女たちは憧れだけでショウを見てない。本気よ」

「だから、俺にどうしろと言うんだよ。彼女たちと真剣に向き合えとでも言うのか? そんな気なんかないぞ」


「だったら、誤解されないように一定の距離を作るのね。今の状態を放置してたら、いずれ取り返しのつかない事態になるわよ」

「ちゃんと作ってるつもりだぞ。だからって、お前も俺との距離を作ることないだろう?」


「彼女たちを刺激して問題が起きたら大変じゃない。そうならないように未然に防いでるのよ」

「……」


「いいじゃない。それで、何も起こらないんだから」

「本当に、お前はそれでいいと思ってるのか?」

「いいもなにも、他に何か手があるの?」

「……」


「プライベートまで口を挟むつもりはないけど、とばっちりはごめんよ」

「わかったよ!」


 ショウが来た道を引き返していくと『いいんですの?』ウィルシーが顔をだす。

「……いつまでも、一緒にいられないでしょう?」


『でも、彼はあなたの正体を知ってますわ』

「彼は今、忘れてたものを思い出しかけているのよ」


『忘れてたもの? それは何ですの?』

「普通の生活よ。仕事して、気の合う友人とお酒を飲んで、女性と話をするごく普通の生活」


『なぜ、そんな事がわかりますの?』

「ナディアたちと話してるショウはとても楽しそうだわ。そんな彼らを見てて、ふと気付いたの。日常よく見かける光景だって」

『……そうですの』


「私と一緒に行動するようになってから、そういう生活と離れてたから」

『でも彼は、あなたと行動することがどういうことか、理解されていますでしょう?』


「楽しいことは、そうそう捨てられるものじゃないわ。そういう生活をしたことがあれば、なおさら思い出すでしょう? 彼が普通の生活に戻りたいのなら、私は止めることができない。だって、彼は……人間……なんだから……」

 

『……これから、どうなさるおつもりですの?』

「一人でやるしかないでしょう? もともと私たちは一人で行動してたんだから」

『ラル……』

「情報を聞きたいわ。わかったことを教えて」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ