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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
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27-1 調査内容のすり合わせ

 

 ラルはお茶を飲み終えると、先に部屋へ戻った。


 テーブルに座ってPCの電源を入れると、近くの湖にフロス アクアエのウィルシーが来ていて、組織の本部がある森を操っていることや、エミアたちイータル ヴェンティが、以前から大陸の空間の歪みについて調査を進めていることをグループに報告するため、調査資料を作成しはじめる。


「地下水脈のことを誰も知らなかったなんて、迂闊だったな。ウィルシーに場所も聞いといてよかった」



 それから三日後、エミアが予告していたとおりに雨が降ってきた。


「これで湖の渇水も心配ないな」ラルの部屋に来ているショウが、PCに映る天気予報を見ている。


 療養所で治療を受けている彼らのケアに関する資料作りが、最終段階にきていた。


「建物の中に閉じ込められるのはイヤだけど、土砂降りの雨の中、外に出るのも大変だものね」ラルが資料をチェックしながら文句を言うと「そのくらい我慢できないのか?」と呆れ顔。


「缶詰め状態はイヤなのよ」

「そんなことまでワガママ言ってもしょうがないだろう。雨が降らなければ後々困るんだから」

「わかってるわよ」


 最終調整後に資料が出来上がると、お茶を入れなおすショウが「どのくらいこの周りを調べたんだ」カップを渡しながら聞いてくる。


「えっ、何?」

「彼らの療養施設に行けるようになるまでの間、毎日調べに外へ行ってたんだろう?」

「……まあね」


「で、どうだった? 何か変わったことはあったか?」

「特別には。確かに変わった地形だけど、今のところ目新しいことはないわ」


「何か隠してないか?」


「エッ?」いきなり聞かれて少し面食らってしまったので「やっぱり。わかったことがあるんだろう? なぜ隠す」

「何を?」

「惚けるな。話せよ」


「ちょっと、その言い方は気に入らないわね。私は毎日外へ調べに行ってるのに、ショウはあの子とイチャついて、何もしてないじゃないの」


「イチャついてなんかない! 彼女から内部のことを聞きいてたんだ」

「そんなことアディに聞けばいいじゃない。何ウソ言ってるのよ」


「ウソじゃない。アディに聞けば、こっちが隠してることを交換条件で、と言われるのはわかりきってるだろう。だから彼女に聞いてたんじゃないか」

「確かにそうだけど。じゃあ、彼女から何を聞きだしたの?」


「建物内部をほとんど回ってきた」

「本当! 入れないところだってあったでしょう?」


「さすがに全部は回れなかったけど、彼女はここではアイドル的存在だから、彼女から頼んでもらえば、大抵のところは入れると踏んだんだ」


「なるほど、うまい手を考えたわね。で、どうだった?」


「思ってたより設備が整ってた。大型コンピュータも動力炉も、かなりいいものが揃ってる。防犯設備から逃走用の経路、武器、装甲車、すべて整いつつあった」



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