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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第一章 保護活動
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21-2 同行

 

「アーッ疲れた。あら、もうこんな時間? どおりでお腹が空くわけだわ」


 腕時計を見ると午後八時になっている。


「ずっとモニターと(にら)めっこしてたから、目が痛い」首を回すとボキボキッと音がする。「もう、ショウがいなければこんな気疲れしなくて済むのに」


 文句を言いながら、バッグを持つと部屋から出る。



 エレベーターホールへ行くと、ショウがホールに置いてあるソファに座り、ノートパソコンを開いて何かしていた。


「そんな所で何してるの?」

「ああ、出てくるのを待ってた」


「もしかして、ずっとそこに座ってたの?」

「まあな」PCの電源を落とすので「呆れた」ゆうに五時間は座っていたことになる。


「座り過ぎてケツがいてえ」立ち上がって伸びをするのを見て(しつこさも、ここまで来ると表彰ものね)呆れ過ぎてからかう気にすらならない。


「ところで、どこ行くんだ? 飯でも食いに行くのか?」

「そうよ」

「そっか。助かった。もう腹ペコで、さっきから腹の虫が鳴ってたんだ」エレベーターのボタンを押す。



 二人はホテルの最上階にあるレストランへ向かい、中に入ると窓際の席へ案内され、ウエイターがメニューを持ってくる。


「俺はフィレステーキのセット。キラは?」

「私はフィットチーネと温野菜のサラダのセットで」

「かしこまりました」


 ボーイが下がると、早速ショウが声を掛けてくる。


「次の作戦は決まったのか?」

「何のこと?」


「まったく、この期に及んで、まだそんなこと言うのかよ」

「どういう意味よ」


「グループから、次のターゲットのデータが送られてきたんだろう? そして、今まで作戦を練っていた」

「まだ送られてきてないわよ」


「そーんなウソ、通じるかよ」

「ウソですって?」


「目が真っ赤だぞ。今までモニターと(にら)めっこしてたんだろう?」

「エエッ! 本当?」バッグから手鏡を出して見ると充血した目が映るので「こんな顔してここまで来たの? 恥かしい!」慌てて席を立つとトイレに駆けこむ。


 少しして戻って来くると「意地悪ね。どうしてもっと早く教えてくれなかったのよ」思いっきり不機嫌な顔をすると「悪い悪い」


「元はといえば、あんたのせいなんだからね!」

「俺のせい? どうして」


「そのくらい自分で考えなさい!」額に青筋が見えそうなくらい、眉間(みけん)にしわを寄せる。

「邪魔にしないで俺も混ぜてくれれば、充血しないで済んだんだぞ」

「う、る、さ、い」


 少しして最初の料理が来ると、早速手を付ける。


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