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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
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22-2 次の手の内

 

「困ってることは、彼らに関することなの?」

「OKしてくれるかな?」


「アディのほうでPFSにアクセスできないの?」

「コンタクトは取れるけど、彼らに関する情報が引き出せないんだ」


「それは極秘になってる。関係者以外、引き出せないようになってるから無理だな」

「ショウは引き出せるんだろう? 協力してくれないか?」

「資料は取り寄せられるが、なぜ必要なのか、理由を聞きたいな」と言われて考えこむ。


「療養所にいる彼らに何かトラブルが起きてるんだったら話して。いくらでも協力するから」と言っても動かないアディに「私たちの目的は彼らを助けることなんだもの、何か起きてるんでしょう?」さらに言うと一息ついて「実は、今回助けた彼らの中で、困った子が一人いるんだ」


「子供のことなの?」

「病気にかかってて、原因が何なのかまったく見当が付かないんだ」

「なぜ病気だとわかるの?」


「熱があって、体中に湿疹が出てるんだ。今までこんな事なかったから、どうしたらいいのかわからなくてね。担当医は、このままだと数日持つかどうか、と言ってるんだ」


「ショウ!」

「すぐ取り寄せる。揃ったらここへ持ってくればいいんだろう?」

「ああ、頼むよ」


 二人は急いでラルの部屋へ戻ると、それぞれのパソコンで必要資料を取り寄せる。

 資料が送られてくるのを待つ間「病気の原因がわかるか?」向かいのラルに聞くと「見てみないとわからない」


 二十分後、送られてきた資料を持って会議室へ戻ると、アディの案内で部屋からでる。


「どこへ行くの?」

「彼らが療養してる施設へ案内するよ」足早に歩いていく。


「いいの?」あとから付いていくラルに「今の状況では、君たちが最後の頼みなんだ。僕たちでは彼女を救えない」


 エレベーターで一階に降りるとメインホールとは逆の奥の医務局へ行き、受付で待っていた数名の看護師に案内されて通路を進んでいくと、一番奥にある治療室へ入る。


 その部屋は二部屋分くらいある広さで救急用の搬入口があり、様々な機器が備えてあった。

 そして、監視カメラなどの防犯設備も敷いてある。


「ここから療養施設に運ぶのね?」


 看護師たちは隣接する器具が保管されている部屋に入っていく。


「こんな所に来てどうするの?」隣の部屋とは比較にならないくらい狭い部屋だが、ここにも複数台の監視カメラが設置されていることに気づき「どうしてこの部屋に監視カメラを?」


「それは、ここが入り口だからだよ」


 先頭の看護師が部屋の奥にある棚の扉を開ける。


「まあビックリ! 扉の中からドアが出てきたわ!」


 年長の看護師が鍵を開けるとドアが開かれ、アディが奥へ続く通路を歩いていく。


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