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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
352/721

19-4 任務完了 違和感の追求

 

「あの屋敷を出た後、深刻な顔して何も話さないから変だと思ってたら、そんな事を考えてたの?」

「確かに状況証拠しかない。だが、あまりにも辻褄が合いすぎる」


「じゃあ、お爺さんの屋敷に戻って調べる? 何か証拠が残ってるかもしれないわよ」

「笑わせるなよ。知ってんだろう? 爺さんの屋敷が取り壊されてることを」

「あら、そうなの?」


「解体業者が、午後になってトラックを連ねてきたそうだ」

「ヘェ」


「今回のことは予期してなかったんだろう? まさか、こんな所でキラのメンバーが見張ってたなんて、知らなかったんだろう?」


「何言ってるのよ。グループとは常に連絡を取ってるのよ。今回の任務だって報告してある。もし、そういうメンバーがいたら教えてくれたはずよ」

「消息がわからないメンバーだったのかもしれないじゃないか」


「それは、そういうメンバーがいることは認めるわ。でもね、前に話したと思うけど、グループのメンバーは年齢制限されてるのよ。あんなお爺さんがメンバーのはずがないじゃないの」


 そう言われて黙るショウ。


「それに、彼が人間嫌いだと言って敷地内に防犯カメラを付けてたからって、それだけの理由で私の仲間だと思うことも変よ。そういうことを言ったり、変な趣味を持つ人間はたくさんいるでしょう?」

「……」


「私がお爺さんと幽閉されてる仲間を助けに行ったってことも、無理がある」

「どんな?」


「さっき、私とお爺さんが潜り込んだ方法が、今回の作戦と同じと言ったわよね。あのお爺さんがどうやってあの排水口まで行けたというの? もしフロス アクアエたちが助けてくれたとしても、私たちでさえ大変な思いをして行ったのに、体力のないお爺さんにできると思う?」

「……」


「それに、3D機のことだけど、確かに私が最初に言ったわ。だって、彼らの映像は立体だったのよ。そうなったら、一番最初に思い付くのは3D機でしょう? 簡単な作りのものだったら映しだす角度が決まってるから、一つを見付けられたら残りを探すのは簡単だわ」

「……」


「機械を取り外したのは、仕掛けたのが敵でも私たちでもないとわかったからよ。第三者がいることになる。だから、機械を調べれば何かわかると思ったのよ」

「……」


「ショウが言ったとおり、確かにフロス アクアエたちには手伝ってもらった。でも、それはあの古城を出てからよ」

「出てから?」


「確かに私は一つウソを吐いたわ。それは、タキたちに言えないことだったからよ」

「どんな事なんだ?」


「ショウたちがダークルーラに仕掛けた爆弾を、お爺さんの屋敷に着いてから起爆スイッチを押したということよ。本当は、通風孔で流されてるときに爆発が起きたの」

「何だって!」


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