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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
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19-2 任務終了 違和感の追求

 

「二日前の晩、お前はあの爺さんの屋敷へ向かった」

「ええ」

「あの時お前は、警報装置に見付かって戻ってきたと言った」

「そうよ」


「いや、本当はあの屋敷へ行ったんだ。そして爺さんと打ち合わせした」

「打ち合わせ? 何の?」

「幽閉されてる仲間を救出するための打ち合わせだ」

「はあ?」


「次の日の夜、お前は俺の忠告を無視して再び爺さんの屋敷へいき、爺さんと一緒に彼らを助けにあの古城へ向かった。その時3D機を取りつけ、俺たちが踏み込むまで彼らを救出したことを隠した」


「ずいぶんと面倒くさいことするのね」


「ダークルーラがあるからだ。もしあの爺さんがお前の仲間だとしたら、あの鏡に近付くことはできない。もし俺たちが踏み込む前に彼らがいなくなったことが敵に知れたら、奴らがダークルーラを持って引き上げる。そうなったら困るからだ」


 ワインを飲むラル。


「彼らを逃がした方法は、俺たちが潜り込んだのと同じだったんだろう? 倉庫のところまで排水口が来てるから、フロス アクアエ(水の精霊)たちがそこまで一緒に来れたはずだ」


 ラルは何も言わずに聞いている。


「彼女たちが一緒なら、水中に浮かぶ爆弾は難なく通り抜けられたはず。そしてあの川を下り、爺さんの屋敷まで行った。そして昨夜、何食わぬ顔をして、俺たちと一緒にもう一度あの古城へ潜り込んだ」


 話を聞きながらワインを飲むラル。


「一緒に行ったのは、俺たちの任務ということは当然だが、ある物を回収しなければならなかったからだ」

「ある物?」


「3D機だ。普通は使い捨てだが、お前はわざわざ取り外してきてる」

「取り外したのはカイよ」


「お前が場所を教えたんだろう? 3D機と言ったのはお前だ。だからカイたちはそうだと思い込んでるが、それは違ってるはずだ。本当は別の目的で使用されるものだった。だからこそ、お前は取り外して持ち帰らなければならなかった」


「まあ大変」


「爺さんと作戦を考えたとき、この方法は使えると踏んだんだろう? お前の正体を知ってる俺がダークルーラのほうへ行かせるはずがない。だから、怪しまれずにもう一度、彼らの部屋へ行ける」

「……」


「さっきカイに聞いたんだが、お前はすぐに機器の場所を言い当てたそうじゃないか」

「……」


「その後、戻ってきてからどう説明するつもりだったのかわからないが、予期せぬ出来事が起きた。予定にない見回りが来たことによって、彼らがいないことがバレてしまった。俺たちは戻る通風孔の中で水に流され、狭い通路に何回もぶつかって気を失った」

「……」


「ここから先のことも腑に落ちないことがたくさんある。

 通風孔に水を流したということは、元から仕掛けられてたということだ。


 なのに、なぜ外に出られたのか。


 仕掛けがあったのなら、当然、流れ着く先は古城内だ。侵入者をそのまま外へ流したりしない。

 しかし、そこまで流されなかった。フロス アクアエたちが助けに来たからだろう?」

「……」

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