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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
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11-1 謎の警告場所

 

 腕時計を操作しながら進むショウのあとを付いていくと少しして止まり、その周辺をウロウロと歩きはじめ、戻ってくると「どうやら対人探知機の類らしい」


「じゃあ、見つかっても警告くらいで済むってことだな」

「何とかできるでしょう?」

「なぜ、そこまでして先に行きたい?」タキが理由を聞くので「行けない所ほど行きたくなる性分なの」笑顔で答えると「それは俺も一緒だぜ」同意するカイ。


「わかった。行こう」ラルの表情を見て、何か感じ取っていると判断するショウが歩きだす。



 その場所から右側に迂回して、何か付いているだろうと思われる木の向かいへいくと「あれが探知機だ」木の幹に付いている小さな機械を指し「そして、下には赤外線が通ってる」


 今度は地面を指すので、ラルがポケットから赤外線暗視スコープを取りだし、掛けると「こんな所に不釣り合いなものがあるのね」縦横無尽(じゅうおうむじん)に赤外線が走っているのが見える。


「いつもそんなものを持ち歩いてるのか?」怪訝な顔をするタキに「必需品だもの」

「そうか?」首を(かし)げる。


「これじゃ、先に進むのは無理ね」赤外線スコープを外すとため息を吐くので「出直すか?」と言うカイに「そうね。でも、この奥に何があるのか知りたいわ」


「俺もだ。こんな所に一体何が隠されてるのか。これほどの警備を敷くくらいだ。面白いものがあるんだろう」森の奥を見るタキ。


「出直す時間は?」確認するカイに「潜り込むんだから、当然、暗くなってからでしょうね」


「その前に、この辺りの情報を取ったほうがいい」ショウが提案すると「もちろんだ。帰ってオヤジさんにここのことを聞こう。何か知ってるはずだ」(きびす)を返すタキ。


 一行は馬車のところへ戻ると、来た道を先へ進む。


「夜になると、ここら辺は真っ暗だな」手綱を操るカイ。

「月明かりが街灯の代わりかしら」空を見るラル。


 しばらくいくと山間に入り、左側に深い渓谷が現れた。


「カイ、ちゃんと馬を運転してくれよ。こんな所で暴れだしたら谷底へ落ちるぞ」崖下を覗きこむショウに「大切に扱ってくれたら大丈夫だよ」と言い返すと「それ、私に言ってるの?」カイの耳元で(ささや)く。

 すると「ラル、大人しく座ってろ」ショウに注意されて「はあい」返事をすると座りなおす。


 みんな無口になってしばらくするとその渓谷はなくなり、再び山間の道になった。


「道が二手に分かれてる」タキが前方を指すと、細い脇道が右側の山間に向かって続いている。

「これだな。行ってみっか」


 カイが手綱を操って右側の脇道へ馬車を進め、上り坂をあがり切ろうとしたとき、右側に木製の看板が立っていた。

 カイがその前で馬車を停め、荷台に乗っているショウが看板の文字を読む。


「ここから先は私有地のため、許可された者以外の立ち入りを禁止する。もし無断で入るようなことがあった場合、命の保障はしないので、その旨、肝に銘じておくこと」


「まあ怖い。命の保障はしないって、殺されるってことでしょう?」


「どうする?」カイが意見を聞くので「引き返すしかないだろう。こんな所で死にたくないぞ」答えるショウの腕時計がまた鳴っているのを聞いて「そんじゃあ、戻りますか」手綱を操って馬車を戻すと、来た道を降りていく。


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