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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
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8-3 組織での救出作戦

 

「今、お食事の用意をしますから」姉のサナが声を掛けてくるが「申し訳ないんだけど、今、何か口に入れる気分じゃないの」

「俺も、悪いけど部屋を教えてくれないか? 横になりたいんだ」


 疲れ切ったラルたちの顔を見て「案内してあげなさい」娘たちに声を掛けると「できれば、今夜ぐっすり寝られるように、酒が欲しい」ショウが目頭を押さえると「私にも貰えるかしら?」ラルも便乗するので「ここまで大変だっただろうから、用意しよう」苦笑するオヤジさん。


「飲み過ぎんなよ」と言うカイに「じゃあ、うんと強いお酒を少しちょうだい」

「あとで食事と一緒にお持ちします」姉のサナがショウの荷物を持つので「いいよ」手を出すと「大丈夫です。お部屋はこちらです。どうぞ」


 ラルの荷物は妹のマチが持ち、あとに続く。


「こちらの部屋を使ってください」ショウの隣の部屋のドアを開けるので「ありがとう」フラフラしながら中に入ると、そのままベッドに倒れ込んだ。


「大丈夫ですか?」マチが心配顔で聞いてくるので「寝れば大丈夫よ。来たそうそう、迷惑かけてごめんなさいね」

「いえ。では、何かありましたら声を掛けてください」と言って部屋から出ていく。


 しばらくすると、姉のサナがトレーを持って入ってきた。


「夕飯を持ってきました。お酒を飲む前に食べてください」部屋の中央にあるテーブルに置くので「ありがとう……」ベッドに寝そべった状態で返事をすると「大丈夫ですか?」

「頭の中のほうが大変」


 ジェットコースター状態で半日過ごせば、普通、まともにはいられない。


「辺ぴなところですから、道路が舗装されてないんです」

「わかってる。経験してきたばかりだから」するとサナがフフッと笑うので「何か、おかしなことを言ったかしら?」


「すみません。話の内容がショウさんとまるっきり同じで、同じように答えられたものですから」

「……それ、本当?」


「はい。それに、同じ体制でベッドに横になってましたよ」と聞いて、慌ててベッドの上に座ると「どうしたんですか? どこか急に痛みだしたんですか?」

「ショウと同じ体制だと言われたからよ」

「あ……そうですか」


「ところで、一つお願いがあるんだけど」

「なんでしょうか?」

「冷たい水を持ってきてくれないかしら。少し多めに」

「……わかりました」


「もう一つ聞きたいことができたわ」

「なんですか?」


「なぜ、わかりました、の前に間があったのかしら?」

「お聞きになるんですか?」

「ありがとう。それで十分よ」

「では、失礼します」クスクス笑いながら部屋から出ていく。


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