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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第六章 大陸にある保護団体
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7-1 初任務の打ち合わせ

 

 ラルの部屋に戻ると「やっぱ、まともに行ったらダメだな」いつもの席に座るショウに「彼、途中から笑ってたわよ」苦笑するラル。


「俺たちの芝居が面白かったんだろう」

「でも、これで必要以上に警戒しなくてすむわ」


「アディが言ったことを信じるのか?」

「あんな簡単にウソが言えたら、ここまで他の人達が彼に付いてこないわ」

「ずいぶんと奴の肩を持つじゃないか」

「あら、ショウはウソだと思ったの?」

「……いや」


「じゃあ、なんで彼の肩を持つなんて言うの? そんなこと言われるなんて心外よ」

「奴を信用しすぎて、ボロが出たら大変だろう?」


「そんなことになるわけないじゃない。救出活動と私たちが隠してることは、繋がりはあっても支障をきたすことじゃないわ」

「……まあな」


「どうしたの? 変よ。なんで今さらそんなこと言うの?」

「……べつに」


 紅茶を飲むショウに「さっき、アディが私たちのところに来たのは、任務のことだったらしいわね」と言うと「ン? ああ、君たちと組むメンバーと言ってたからな。すでに作戦ができてるんだろう」

「そうね。これでまた情報が取れるわ」


 翌日の午前九時、初日に入れなかった六階の会議室へ案内役の事務員に連れていかれると、アディのほかにカイとタキが座っていた。


「彼らと組むの?」カイたちの顔を見てアディに聞くと「知った顔のほうがいいと思ってね」席を勧めるので座ると「よろしくな」カイが声を掛けてくる。


「スタンとテッドは何してるんだ?」姿が見えないのでショウが聞くと「二人は別チームで、先に目的地へ行ってるよ」

「別チーム?」


「その事はこれから話す」アディは二人に資料を渡し「君たちには、ここから二つ北に行った領土にあるマウスセット村に行ってもらう。調べでは、ここに五名の彼らが幽閉されてるらしい」

「ずいぶん少ないのね」


「ここの領主は彼らを数名単位で幽閉してるんだ。一ヶ所にまとめると、襲撃されたときに痛手が多いということからだろう」


「うまい手だとは思えないわね。幽閉してる場所が増えればそれだけ人を使うわ。人が多ければ、それだけ統率するのが難しくなるもの」


「それは普通のところでの話だろう? わざわざ分散して幽閉してるということは、何か特殊な仕掛けがあるとか、とんでもない場所に幽閉してる建物があるとか、裏に何か絡繰りがあるんだよ」ショウが言い返すと「だから、そこのところがどうなってるのか、聞こうとしたんじゃないの」


「……そうでしたか」


「話はちゃんと最後まで聞いてよね。で、そこのところはどうなってるの?」アディを見ると「もう少し、相棒を大切にしたほうがいいと思うけど」


「あら、私が乱暴に扱ってるように見える?」

「アディ、いいから進めてくれ」


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