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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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48-1 ミランドからの電話

 

 ラルが部屋に戻った後、情報収集のため、裏社会のサイトに入って調査しているとき、携帯が鳴ったので着信を見るとミランドからだった。


 携帯の音声をスピーカーにして「もしもし?」

“ショウ?”

「ああ。今どこにいるんだ?」

“小さな町の宿屋よ。部屋に入って落ち着いたところ”


「そうか。シンシアは大丈夫か?」

“ええ。ラルから貰った薬が効いてるみたいで、落ち着いてる”


「それはよかった。部屋には二人だけなんだろう?」

“あと、イータル ヴェンティの二人がいるわよ”

「そうか。ならシンシアに、チップを取って、身体にかかる負担を軽減(けいげん)するように言ってくれ」


“ああ、そうね。シンシア、カーテンだけ閉めたらチップを取って。付けっぱなしは良くないってラルも言ってたから”

『わかった』


 窓は開けたままでカーテンの閉める音がすると “明日には保護施設に着くとさっき説明されたけど、そっちはいつ出発するの?”


「明日の午前中に出発する。たぶん、こっちのほうが一日着くのが遅くなるだろう」

“そうなの。わかった”


「イータル ヴェンティたちは何をしてるんだ?」

“シンシアと一緒にお茶を飲んでるわよ”

「そうか。仲間が一緒だと、彼女も心強いだろう」

“そうね。私が見つけたときは、かなり怯えて落ち着かなかったから。その時から比べると、大分良くなってる”


「それは良かった。とにかく、合流するまで頼むよ。たぶん、本部へ行ってもすぐに会えないだろうから」

“そうなの? すぐに会えるようにできないの?”

「行ってからでないとわからない。向こうのリーダーと会ってみないと、何とも言えないからな」


“そっか。できるだけ早く会えるように段取りを付けてよ”

「わかってる。何かあったら連絡をくれ。こちらもメールを入れるようにする」

“そういえば、メールできるのよね。了解。じゃあ”


 電話を切ると、少ししてミランドからメールが来た。


『届いてる? これからこまめにメール入れるから』

「届いてるよ。こちらも何かあればメールする」


 ミランドに返信してグループへ進捗情報のメールを送ると、ラルの叔父の総責任者から、シンシアの弟がグループにいるから、連絡が取れるようになったらメールするようにと返信がきた。


 狩りが始まって以降、連絡手段がなかったため、音信不通だったので、無事を確認したいとのことだった。


「これは吉報だな。シンシアも元気が出るだろう」


 早速ミランドへメールを送ると、返信が来るだろうと思っていたのに、電話がかかってきた。


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