46-4 次のステージへ
「そもそも、どうしてその場所に本部を作ることになったんだ?」カイに聞くと「それはボスに聞いてくれ」
「ボスというのは、組織の責任者か?」
「ああ、そうだ」
「それと、なぜ人が入ってこないのか、調査したんだろう?」
「一応な。でも、なにも発見できなかった」
「では、その時おこなった調査では発見できなかったということか。どんな調査をしたんだ?」
「いや、俺は調査に参加してねえから知らねえよ」
「そうか。タキやテッド、スタンは?」
「俺たちは調査班じゃないから関わってないが、聞いた話では、超音波探知機や磁力測定器などの調査を中心に行ったらしい」調査班に友人がいるというスタンが大まかに説明すると「測定器での調査ってことか」分析を始めるショウ。
「土地を調べるならその辺が基本じゃねえか?」
「まあ、そうだな」
「なんか意味ありげな言い方ですね。何か知ってるんですか?」テッドはショウが気になるらしく、ずっと動向をチェックしている。
「知ってるも何も、道が続いてるのに横道に逸れる土地があるなんて聞けば、誰だって興味を持つだろう? ジットはどうですか?」
「私も興味があるね。私が聞きたいことをショウ君が全部聞いてくれるから、返答を聞きながらあれこれと思考を巡らせてるよ」
「やっぱり。大人しいから何か考えてるだろうと思ってましたよ」
「ハハハッ! 君といると退屈しなくて楽しいよ」
「それで、ジットの見解はどんなものですか?」
「いや、私も聞いたことのない状態だからね。早く本部へ行って、どんな場所なのか見てみたいよ」
「それは同感ですね」
「私も、是非行ってみたいわ」ラルも興味を持ち、ショウとカイのやり取りを聞いていた。「その土地にまつわる伝説のような言い伝えはあるの?」
「さあな。そんな話はねえんじゃねえか? なあ?」
スタンたちに話を振ると「あの場所に一番近い村で僕が聞いた話は、魔女の隠れ家があって、その場所に人間を来させないために道に魔法が掛けられてる。だから、奥まで行くことができないという昔話があるそうですよ」
テッドが、任務の帰りに寄った村で聞いた話をすると「そういういわく付きの場所は、結構いろんな場所にある」黙ってお茶を飲んでいたタキが話に入ってくる。「大体は、子供を危険な場所へ行かせないようにするための、大人が作った作り話がほとんどだがな」
「ああ、よくある怖い言い伝えだ」苦笑するショウ。
「では、明日出発で不都合はないな?」スタンが改めて確認する。
「荷物はまとめてあるから、大丈夫よ」と言うラルに「あんたの体調が一番心配なんだ。気を付けてくれよ」
「迷惑かけないように気を付けるわ」




