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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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37-1 状況の見直し

 

 その後、いろいろと検討した結果、前回同様、情報元はPFSとして、翌日の朝会のときに組織員であるカイとタキに話し、調査を依頼するということになった。


『調査してくれるかな?』心配なラル。

「彼らのほうでも調べるだろうから、動いてくれるなら少し時間は掛かるだろう」

『そうなったら、動いてくれるように話を持っていかないといけないよ』

「そうだな」


『それで、動いてくれそうな感じなの?』ミランドが聞くので「向うでもメンバーが二人、何かの調査に向かってるから、もしかしたら、後回しにされる可能性はある」


『どんな調査をしてるかは教えてもらってないの?』

「ああ。向こうの調査だからな。俺たちは関与してない」

『イータル ヴェンティに調べてもらう?』


「いや、そこまでする必要はない。知りたければ直接交渉すればいいことだ」

『それはそうだけど』

『もうお昼過ぎてるから、食べ終わってから続きを話そうよ』ラルが壁に掛かっている時計を指すので「もう午後一時を回ってるのか。何を食べる?」


『パンケーキ!』と言うミランドに「ああ!」同意するラル。

「……冷凍庫に入ってるのを見付けたな」

『見付けた! ラルが』

「あ!」ニッと笑うので「そんなところまで漁ってたのか?」

「あ!」

「……とにかく、パンケーキね」ショウは立ち上がるとキッチンへ向かう。


 ショウが料理をしている間、ラルとミランドはテーブルのセッティングをし、三人で昼食を食べた後、ラルが薬のポーチを持ってきて飲みはじめる。


「そういえば、なかなか声も戻らないし、姿も変わらないな」気になっているショウ。「そのわりに食欲が出てきてるから、体力は付いてきてるだろう?」

「ああ」頬はまだこけているが、表情は大分良くなっている。


「結局、何が原因のかハッキリしないな」

『ラル。何かキッカケになった出来事とか、気になることはないの?』ミランドが聞くと「……あ~……ああ」いろいろと考えたようだが、思い当たることは『前に話した、ダークルーラのエネルギーを、何らかの方法で拡散させてるんじゃないか、くらい』


「この前言ってたことか。グループからの返事はまだなんだろう?」

「ああ」

『そうか。どうなってるのか、今時点での情報をもらうようメールしよう』ショウは自分のノートPCを持ってくると、ラルが出したメールにかぶせて情報提供依頼をだす。


『それにしても、やることが多いわね』ミランドが呟くので「そうだな。ここに来て、一気にいろんなことが動きだした感じだ」


『何か動くキッカケがあったのかしら?』

「キラのメンバーが乗り込んできたことが、大きな動機になったんだろう」

『ラルたちのことね?』


「そうだ。俺たちを含め、初回で三当主の屋敷を攻撃した。複数ヶ所を攻撃したことが大きな要因だろう。それは、キラのグループの狙いだ」

『水底で静かに動いてた巨大ナマズたちを、時限爆弾で衝撃を与えて、水上に上がらせてきたってことね?』

「まあ、そういうことだな」


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