34-3 朝会
「やべえぞ。南側の海流の流れの位置で摩擦が起きるかもしれねえな。そうなると、そこの地盤が崩れるかもしれねえ」
「シミュレーションしてデータを集めるようすぐ連絡する」タキがタブレットでメールを作成しはじめる。
「なあ、あんた。PFSでの調査と言ってたけど、どこまで調査が進んでるんだ?」ショウの向かいにいるカイが聞いてくるので「また異変に気付いたばかりだから、調査を始めたばかりだ」
「そうなのか。じゃあ、調査結果が出たら、俺たちにも教えてくれねえか?」
「もちろん」
「ありがとな。こっちも何かわかったら情報を共有するからさ」
「そうしてくれ」
「ところで、あんたの相棒、今日も来てねえが、大丈夫か?」
「ちょっと体調が良くないんだ。この大陸の気候が合わないらしい」
「暑さでバテてんのか?」
「それもあるのかもしれないが、もう少しここで様子を見たい」
「そっか。回復が遅いようだったら、この村にも医者はいるらしいから、診てもらえよ」
「そうするよ。もし出発までに回復しないようだったら、先に行ってくれ」
「そんなに悪いのか?」
「良くなったり悪くなったり、安定しないんだ」
「短時間の移動なら可能だけど、長時間は難しいってことか?」
「まあ、そうだな」
「わかった。その事も考えとくよ」
「こっちのことは気にしないでくれ。組織で動いてるからには、作戦のほうが優先だろう?」
「そうだけどな。連れていくと連絡してある以上、あとからってわけにいかねえから」
ここで朝会が終了すると、翌日も同じ時間に集まることになり、ショウはグロサリーストアの奥さんから朝食の差し入れをもらうと、ジットと一緒に帰途に付いた。
「自然の変化のことは私も気付かなった。さすがPFSだね」
「狩りが始まってすぐに起きはじめたレッドデザート現象から、自然の変化に付いて調査してきたので」
「ああ、彼らがいなくなったために、土地が砂漠化していくという現象だね。今はその現象は小康状態だと聞いたことがあるが」
「動きは大分収まってきたようですが、復活してないので、危機的状況にあることに変わりないですよ」
「……そうなのか。復活させると狩り人が来るだろうからね。困ったものだ」
ジットの家の前まで来ると「組織本部への移動は少し延びそうですが、荷物をまとめてしまったから、不便ではないですか?」
「そうでもないよ。大半の家具類は置いていく予定だったから、着替えが入ったバッグを戻すくらいだね」
「そうなんですか」
「では、また明日」
「時間になったら呼びに行きます」
ジットと別れると家に戻る。




