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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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34-3 朝会

 

「やべえぞ。南側の海流の流れの位置で摩擦が起きるかもしれねえな。そうなると、そこの地盤が崩れるかもしれねえ」


「シミュレーションしてデータを集めるようすぐ連絡する」タキがタブレットでメールを作成しはじめる。


「なあ、あんた。PFSでの調査と言ってたけど、どこまで調査が進んでるんだ?」ショウの向かいにいるカイが聞いてくるので「また異変に気付いたばかりだから、調査を始めたばかりだ」


「そうなのか。じゃあ、調査結果が出たら、俺たちにも教えてくれねえか?」

「もちろん」

「ありがとな。こっちも何かわかったら情報を共有するからさ」

「そうしてくれ」


「ところで、あんたの相棒、今日も来てねえが、大丈夫か?」

「ちょっと体調が良くないんだ。この大陸の気候が合わないらしい」


「暑さでバテてんのか?」

「それもあるのかもしれないが、もう少しここで様子を見たい」

「そっか。回復が遅いようだったら、この村にも医者はいるらしいから、診てもらえよ」


「そうするよ。もし出発までに回復しないようだったら、先に行ってくれ」

「そんなに悪いのか?」

「良くなったり悪くなったり、安定しないんだ」


「短時間の移動なら可能だけど、長時間は難しいってことか?」

「まあ、そうだな」

「わかった。その事も考えとくよ」


「こっちのことは気にしないでくれ。組織で動いてるからには、作戦のほうが優先だろう?」

「そうだけどな。連れていくと連絡してある以上、あとからってわけにいかねえから」


 ここで朝会が終了すると、翌日も同じ時間に集まることになり、ショウはグロサリーストアの奥さんから朝食の差し入れをもらうと、ジットと一緒に帰途に付いた。


「自然の変化のことは私も気付かなった。さすがPFSだね」

「狩りが始まってすぐに起きはじめたレッドデザート現象から、自然の変化に付いて調査してきたので」


「ああ、彼らがいなくなったために、土地が砂漠化していくという現象だね。今はその現象は小康(しょうこう)状態だと聞いたことがあるが」


「動きは大分収まってきたようですが、復活してないので、危機的状況にあることに変わりないですよ」

「……そうなのか。復活させると狩り人が来るだろうからね。困ったものだ」


 ジットの家の前まで来ると「組織本部への移動は少し延びそうですが、荷物をまとめてしまったから、不便ではないですか?」


「そうでもないよ。大半の家具類は置いていく予定だったから、着替えが入ったバッグを戻すくらいだね」

「そうなんですか」

「では、また明日」

「時間になったら呼びに行きます」

 ジットと別れると家に戻る。


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