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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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34-1 朝会

 

 翌朝、ショウがジットと一緒にグロサリーストアへ向かうと、リビングのテーブルに、組織のメンバーであるカイとタキが先にきて座っていた。


「ああ、いい匂いがすると思ったら、クロワッサンのサンドイッチですか?」彼らの向かいに並んで座ると、奥さんが一人用の籠に入れて持ってくる。


「いつもながら、天才としか言えない出来ですね」籠に入っているクロワッサンと塩パンを見てショウが()めると「俺たちも、この村に来てよかったと思うくらい、毎日おいしい食事をいただいてる」痩身のタキも褒めるので「お昼も楽しみにしててね。今日はリゾットよ」と言って部屋から出ていく。


 その後、食事をしながらそれぞれ情報を報告していく。


 まずは組織のメンバーである痩身のタキから。

「領主の館の事件だが、どう調べても事件に関する情報が出てこないので、フェイクだという結論に達した」


「俺たちも調べたが何も出てこなかったので、その結果に賛成だ」同意するショウが「あなたの推測が正しいようですね」隣のジットに話を振ると「どんな推測なんだ?」ぶっきらぼうにタキが聞く。


「窃盗が入ったというのは、カムフラージュだと思うよ」

「カムフラージュ? その根拠は?」


 ジットが屋敷内部を知らないとわからない絡繰りを話すと「なるほど。客間からだけ盗むのがおかしいか。言われてみるとそうだな」


「でもさ、なんでそんなことすんだ?」クロワッサンのサンドイッチを満面の笑顔で食べているカイが、口をモゴモゴさせながら聞くので「お前は子供か。食べ終わってから話せ」注意するタキに「いいじゃねえかよ。で、なんでそんなデマを流す必要があるんだ?」


「ケッドマンの次に狙われるのを回避するためじゃないかと思うが」

「回避する理由は?」


「それはわからない。まだ屋敷にいる仲間に聞いてみたが、確かに最近慌ただしい動きがあるが、具体的に何をしてるのかはわからないとのことだ」


「そうか。この事は組織に連絡しておくから、引き続き情報収集を頼む」

「わかった」答えるジットが「新たな情報が手に入ったら、教えてくれるんだろう?」

「俺たちの仲間になったらだけど、まあ、そうなるんだろうな」お食後のお茶を飲むカイ。


「あと、もう一つ報告がある」タキが続ける。「別任務で動いてるスタンとテッドが、対応を完了して明後日、村に戻ってくる。その後、どうするかは組織と検討した後、決まると思うので、いつでも移動できるように予定しておいてくれ」


「すぐに出発するのか?」

「それはわからない」

「では、決まったら教えてくれ」


「今度はそっちの報告だ」

「私からでいいかね?」ジットがショウに断りを入れるので「もちろん」と答えると、お茶を一口飲み、話しはじめる。


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