表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
242/722

30-2 イータル ヴェンティへの依頼

 

「まずは、南の海域を管理してるマラ ルクスに、現在の状況と今後、どのように変化していくかを予測してもらい、それも聞いてきてほしい。


 第二に、隔離されつつあるこの空域の範囲と中心地がどこか。

 第三に、ここの土地のように異変が起きていると思われる場所の確認。

 第四に、ここの土地を所有する領主の館の様子。今回起きた騒動のあと、どのような動きをするかをしばらく観察してほしい。  

 まあ、最初はこのくらいかな」


『わかりました』

「できれば一つずつ消していきたいから、わかった順に連絡がほしい」


『それでは、最初から順番に行きましょうか。結果から変更される可能性もありますから』

「そうだね。では、最初のマラ ルクスに状況確認することと、現在の海域の状態だな。関連して付随することがあれば、どうするか君たちの判断に任せるよ」


『では、早速行ってきます。報告はどのように連絡すればいいですか?』

「そうだな……では、このテーブルにベルを置いとくから、俺たちが家にいるとき鳴らしてくれ」


『わかりました。では』イータル ヴェンティは顔を見合わすとフワッと浮き、ゆっくり上昇していくと、風に乗って南へ向かって飛んでいく。


「風船が飛んでいったみたいだな」マジックショーの続きを見ている感覚で見送るショウ。

『さあ、こっちのことは終わったから、早く家の中に戻りましょう。ラルを一人にしておくのが心配だわ』ミランドは立ち上がると、ショウを促して家の中に入る。


「ああ?」

 リビングへ行くと、お茶を入れて一息入れているラルのほうから声を掛けてきた。

『イータル ヴェンティにいろいろ頼んできたわ。この前、ラルが何かを依頼した二人のようよ』


「ああ! ああ?」自分を指さすので『ラルのことを聞いてきたかって? ええ、どうしてるかって聞かれたから、外に出られないので私が代わりだと言ったら、納得してくれたわ』


「ああ、あああ?」

『なぜその理由で納得したのかって? それはショウに聞いて』彼を見ると「前に会ったとき、具合が悪そうだったからだろう」

「……ああ」納得したらしい。


『それで、あと何かできることがあるかしら?』お茶を入れるショウを見ると「今のところ思い付かないから、お茶でも飲んでてよ」


『そうなの。じゃあ、家の中の探検にでも行ってきていい? しばらくはこの家に留まるんでしょう? ログハウス風でオシャレよね。ここも借りてるの?』

「ああ。空き家らしいから、借りたんだ」

『空き家なの? もったいない』


 その後、ミランドは室内探検に行き、ショウは自分の席に座ると、グループへ進捗を報告するメールを作成しはじめる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ