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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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25-3 総責任者

 

「第二作戦が決まっている今、俺たちが外れたら穴埋めが難しいのではないですか?」


「それはそうだが、新たに問題が持ち上がった。しかも、早急に対応しなければならないことが。そうなれば、計画を変更してでも対応しなければならない。まあ、心配しなくていい。緊急事態は常に想定して計画してる。穴埋めの件は別グループへ依頼するから、なんとかなるだろう」


「さすが総責任者ですね」

「そんなことはない。私で勤まるかと、いつも冷や冷やしてるよ」


「突起でた才能を持つ者が先頭に立って指揮を取れば、必ず成果は上がります」

「君はほめ上手だな」


「そんなことないですよ。本当のことを言っただけです。今、俺の近くにも、同様の人がいますから」

「ああ、元狩り人の指揮官だったという、闇のジルタニスだろう?」


「あなたも彼のことを知ってるんですか?」

「まあね。この騒動が起こる前、そちらで動いてたことがあるんでね」


「そうなんですか。だからうまく計画を立てることができるんですね。情報に長けてるところをみると、裏社会にでも潜り込んでいたんですか?」


「その辺は、君の想像に任せるよ」

「わかりました。勝手に想像します」

「そうしてくれ」楽しそうに笑う。


「ところで、一つ聞きたいことがあるんですが、あなたは今、こちら側にいるんですよね?」

「それで?」

「……今回の騒動の原因が何か、わかってますか?」


「原因?」

「そうです。(ちまた)では、例の鏡が発掘されたから、ということになってますが、そうだとは思ってないですよね?」


「……まあ、ね。君はどうだと考察してるんだ?」

「俺は、偶然あの鏡が見付かったとは思ってません」

「それで?」


「俺の見解を話したら、あなたの意見も聞かせてもらえますか?」

「……そうだね。話せるところまでは」

「わかりました。では、俺も話せるところまで話します」


「フフッ、君と話をするのは楽しいね」

「俺も、あなたと話をするのが楽しいですよ」


「それで、君はどう見てるんだ?」

「もちろん、何者かによる計画だと思ってます」


「その何者かはどんな者だ?」

「そこまでは、まだ予測内ですので」


「そうか。それで、その先がどうなってるか、どの程度予測してるんだ?」

「この騒動の裏に、別の計画が動いていると思われます」

「……」


「あなたも、その可能性に気付いてるんですね?」

「……まあね」


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