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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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19-2 意外な人物からの連絡

 

「レン? ケッドマンの館から救出したときに協力してくれた、友人の刑事さんだよね?」

「そうだ。奴からケッドマンの件の報告メールがきてて、そこに、オフレコでこの大陸へ来ることになった。会いたいから大まかに居場所を教えろと言ってきた」


「居場所は、これから例の組織のところへ行くから、無理だよね?」

「……そうだな。奴には悪いが、しばらく居場所は教えられないな」

「いつ来るか書いてあるの?」

「いや。具体的な日付はないが、そう遠くはないだろう」


「そうなんだ。どうやって来るんだろう?」

「どうだろうな。まあ、一人で来るわけじゃないだろうし、オフレコでと書いてあるから、非正規の手段でくるんだろう」


「そんなことして大丈夫なの?」

「所属してる組織が大きいから、何かしらの手段があるんだろう。この大陸に来るにあたって、注意事項を教えてほしいとあるから、この大陸に来てから気付いたことを、幾つか書いておくか」


「そういえば、私のことは何か書いてあった?」

「ああ。この大陸の暑さに注意するようにとある」

「他には?」

「ない」

「本当?」


「なんだ、信じないのか? ならメールを読めばいい。こっちに来い」

「別に信じないわけじゃないけど」

「読んでみろよ」

「いい。ショウに宛てたメールなんだから」


「気にするな。あいつも、お前も読むことを前提に書いてる」

「そうなの?」

「ああ、だから気にするな」

 そう言われてショウの隣へ移動すると、メールの内容を読んでいく。


「だいたい予想してたとおりになってるけど、チーガスたちを警察機構の本部で取り調べてるなんて思わなかった。今まで裏社会の権力者たちの言いなりだったのに、どうして今になって動きだしたんだろう?」


「今まで、お前たちを保護しないと、自然が破壊されて大変なことになると訴えてきた理由が、ここに来て目に見える形でわかってきたから、遅ればせながら対策を立てはじめたってところだろう」


「そうなんだ。もう手遅れかもしれないのに」

「そんなことない。まだ改善の余地はある。現にお前たちはPFSに入って、裏から人間界を動かしはじめてるじゃないか」


「虐待してる人間を虐待されてる私たちが助けてるなんて、おかしな話だよ」

「……そうだな」

「……やりきれない」

「ラル……」


 その後、お昼を食べてまた薬を飲み、食後の茶を飲み終わると「今のところ、大丈夫そうだな」ラルの顔色や髪の色を見る。


「そうだね」

「何か違和感はあるか?」

「うん……まだ少しだるさがあるかな」


「運動不足も関係してるだろうから、少しずつ運動量を増やして様子を見てみよう」

「わかった」

「じゃあ、少し外に出てみるか。ああ、薬は忘れるなよ」

「うん」


 支度をして家から出ると、暑いが気持ちいい風が吹いている。


「いろんな花の匂いがする」深呼吸するラルに「暑さにやられるから帽子をかぶれ」前に花屋の店員からもらった麦わら帽子をかぶせる。


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