19-2 意外な人物からの連絡
「レン? ケッドマンの館から救出したときに協力してくれた、友人の刑事さんだよね?」
「そうだ。奴からケッドマンの件の報告メールがきてて、そこに、オフレコでこの大陸へ来ることになった。会いたいから大まかに居場所を教えろと言ってきた」
「居場所は、これから例の組織のところへ行くから、無理だよね?」
「……そうだな。奴には悪いが、しばらく居場所は教えられないな」
「いつ来るか書いてあるの?」
「いや。具体的な日付はないが、そう遠くはないだろう」
「そうなんだ。どうやって来るんだろう?」
「どうだろうな。まあ、一人で来るわけじゃないだろうし、オフレコでと書いてあるから、非正規の手段でくるんだろう」
「そんなことして大丈夫なの?」
「所属してる組織が大きいから、何かしらの手段があるんだろう。この大陸に来るにあたって、注意事項を教えてほしいとあるから、この大陸に来てから気付いたことを、幾つか書いておくか」
「そういえば、私のことは何か書いてあった?」
「ああ。この大陸の暑さに注意するようにとある」
「他には?」
「ない」
「本当?」
「なんだ、信じないのか? ならメールを読めばいい。こっちに来い」
「別に信じないわけじゃないけど」
「読んでみろよ」
「いい。ショウに宛てたメールなんだから」
「気にするな。あいつも、お前も読むことを前提に書いてる」
「そうなの?」
「ああ、だから気にするな」
そう言われてショウの隣へ移動すると、メールの内容を読んでいく。
「だいたい予想してたとおりになってるけど、チーガスたちを警察機構の本部で取り調べてるなんて思わなかった。今まで裏社会の権力者たちの言いなりだったのに、どうして今になって動きだしたんだろう?」
「今まで、お前たちを保護しないと、自然が破壊されて大変なことになると訴えてきた理由が、ここに来て目に見える形でわかってきたから、遅ればせながら対策を立てはじめたってところだろう」
「そうなんだ。もう手遅れかもしれないのに」
「そんなことない。まだ改善の余地はある。現にお前たちはPFSに入って、裏から人間界を動かしはじめてるじゃないか」
「虐待してる人間を虐待されてる私たちが助けてるなんて、おかしな話だよ」
「……そうだな」
「……やりきれない」
「ラル……」
その後、お昼を食べてまた薬を飲み、食後の茶を飲み終わると「今のところ、大丈夫そうだな」ラルの顔色や髪の色を見る。
「そうだね」
「何か違和感はあるか?」
「うん……まだ少しだるさがあるかな」
「運動不足も関係してるだろうから、少しずつ運動量を増やして様子を見てみよう」
「わかった」
「じゃあ、少し外に出てみるか。ああ、薬は忘れるなよ」
「うん」
支度をして家から出ると、暑いが気持ちいい風が吹いている。
「いろんな花の匂いがする」深呼吸するラルに「暑さにやられるから帽子をかぶれ」前に花屋の店員からもらった麦わら帽子をかぶせる。




