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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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19-1 意外な人物からの連絡

 

 食後、ラルは昨夜飲んだものと同じ薬を飲むと「外へ出られるようになったから、村の中を見てきたいんだけど、大丈夫かな?」


「俺も一緒に行くから、心配するな。そういえば、朝起きたら変化してたのか? それとも、自分の意思で変化したのか?」

「それは、自分で変えられるようになった」


「そうか。しかし、いつまた戻るかわからないから、とりあえず午前中様子を見て、大丈夫そうだったら、薬を持って午後から行こう」

「わかった」


「午前中は、俺もグループとのやり取りやメールのチェックをしたいし。お前もグループへ今回の事を報告するだろう? だったら、ここへPCを持ってきてやればいい」


「わかった」ラルは部屋からノートPCを持ってくると電源を入れる。


 ショウもラルの向かいで自分のPCを操作していると、ケッドマンの屋敷の事件で協力してくれた、友人で国際警察機構のレンからメールが来ていた。


 ショウ、元気か?

 今、大陸のどの辺にいるんだ?

 かなり暑いだろうから、体調管理には気を付けろよ。

 例の彼女も一緒なんだろう? 注意しとけよ。


 今回メールしたのは、ケッドマンの件の中間報告の連絡だ。


 まずは()り人の連中から。

 チームリーダーのチーガスと相棒のパフィオは警察機構の本部へ連行、バックにある掏り人のグループを調べるため、監禁、いや、拘束された。


 当然、彼らの顧問弁護士が乗り込んできて釈放するよう要求してきたが、ケッドマン邸から希少品を大量に盗んだ件での立件を持ちだして争ってる。


 そのケッドマンだが、まあ、こちらも一筋縄でいく人物ではないから、ベテランの刑事が数名で対応してる。


 事業の輸出入関係の海運業で便宜を図ることを引き換えに、チーガスたち掏り人のグループを壊滅させるための協力をする、という方向で話が進んでいると聞いてる。


 少しでも集めた例の鏡を取り戻したいんだろう。


 そして、問題となっている例の鏡だが、ショウの希望どおりPFSのラボへ運び、保管、管理されている。

 警察機構が、安全に保管するためと鏡の特性調査のためという名目で、保管場所を特定してもらった。


 PFSでは、既定の直系三十センチ以下のものは研究対象としてラボ内に保管され、さまざまな実験に利用されはじめたそうだ。


 お前のことだ。この事はPFSの知り合いから情報を仕入れているだろうが、念のため、俺からも報告を入れておく。


 今回は以上だ。

 また行動を起こすことがあったら、ぜひ協力させてほしい。


 あと、お前だけに言っておくが、俺も大陸へ乗り込むことになった。

 もちろんオフレコでだ。

 そのため、大陸に付いて知っていることがあったら教えてほしい。特に注意事項を。


 そちらへ行ったら情報交換がしたいから、どこら辺にいるのか、大まかでいいから教えてほしい。


 では、またメールする。

                                レン


「ラル。レンがこっちへ来るそうだ」


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