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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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14-1 謎の組織との接触

 

 二日後のお昼前、見知らぬ男たちが村へやってきた。


 空腹だった彼らはグロサリーストアの店主の家でお昼をご馳走になり、その事を聞いた長老のジット爺さんは、ショウたちを連れてその男たちを訪ねた。

 ラルはまた額にチップを付け、ショウに借りたバンダナをしている。


 リビングに通されると、食事を終えた男たちと会った。

「この村の長老ジット爺さんだ」グロサリーストアの主人が男たちに紹介すると「初めまして。スタンと言います」

 右端に座っているリーダーと思われる金髪の男が名乗り「端から、カイ、タキ、テッドです」紹介されると順番に頭を下げていく。


 カイと名乗る小柄な男は茶髪にピアスを付けていて、タキは黒髪の痩身で冷たそうな目付きの冷静沈着型。テッドは一番若く見え、サラサラヘアの優等生のような雰囲気がする。


「この二人はわしの連れでショウとラルだ」ジット爺さんが紹介すると軽く頭を下げた。


「この度はご迷惑をお掛けしました」スタンがグロサリーストアの主人に頭を下げると「いや、このくらいのことは」手を横に振る。


「ところで、こんな辺ぴな村へどうして来られたんですかな?」ジット爺さんがスタンに聞くと「実は車のナビが使えなくなってまって、途中で道に迷ってしまったんです」


「それは災難でしたな。この大陸はいくつか妨害電波が出てる場所があるから、有線でないと電子機器類が使えない場所があるんだよ」

「そうなんですよね。まさか、こちら側に、新たに使えない場所ができていたとはわからなくて」


(妨害電波が出てる箇所があるだって?)意外なことを聞いて驚くショウ。(そういえば、ラジオは繋がるのにナビは使えなかった。特殊な電波を出してるということか)分析すると(彼らも妨害電波のことは知ってた。もう少し調査をしないといけないな)


「それにしても、何をしに来られたのかな?」

「それは……」


「隣の領地に用でもあったのかね?」

「エッ!」思いもよらない言葉を聞いて、一斉にジット爺さんを見るので「やはりな。でなければ、こんな所へ来るはずないからね」

「……そのとおりです」


「して、目的のことはわかったのかな?」

「いえ、大まかなことしかわかりませんでした」

「そうか」と言って腕を組む。


 ジット爺さんには、彼らがどういうことを調べにきたのか、わかっているらしい。


「あなたは何者ですか?」スタンが警戒した目をすると「わしはしがない老人だよ」

「隠してもダメですよ。俺たちが何者なのか知ってて、あえて聞かれてる」

「ハハハハハッ! こんな辺ぴな村でも情報源はあるからね」と楽しそうに笑い「まあ、今さらあの屋敷を調べても、何も出てこないだろうね」


「そうでもないですよ。俺たちの調べでは、()り人の組織から派遣されたメンバーに例の鏡を盗まれそうになったのを、逆に捕まえて、集めた鏡を奪い取ろうとしたところに、国際連合警察機構が乗り込んできて、掏り人の収集品とそこの領主が所有していた例の鏡、両方を押収していったそうです」


「それは面白い情報だね。なぜそこに国際連合警察機構が来てたのか、そこはわからないのか?」

「ここは情報が取れませんでした。なので憶測ですが、掏り人たちの動きをリークした者からの情報があったのではと、推察しています」


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