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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第五章 謎の組織
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11-3 過去からの産物が作る不和


「……どういう意味?」

「そのメンバーが、グループと連絡を取ってるところが見られればいいだけだ。グループとコンタクトを取るために必要なIDとパスワードが解ればいいんだから」

「……」


「この方法を使って、グループと(じか)に話したほうが時間が掛からないから、切り替えるか」

「じゃあ、コンビ解消という話は成立ね?」

「なぜ?」

「メンバーを見付けにいくんでしょう?」


「そんな面倒くさくて、時間が掛かることをすると思ってんのか?」

「今、そう言ったじゃないの。キラのメンバーを見付けて、グループとコンタクトを取ってるところ見て、IDとパスワードを盗み取るって」


「それは、お前でもいいことだ」

「……エッ?」

「お前もキラのメンバーだろう?」

「あ……」


「これからグループと連絡を取るときは、注意するんだな」

「そう言っときながら、もうわかってるんじゃないの? 私のパソコンに触る機会がいくらでもあったんだから。ハッカー並みのスキルがあるんだから、とっくに盗んでるんじゃないの?」

「さあ、どうだろうな」


「……これからのことを考えないといけないわね」

「さっきも言ったはずだ。この先一人で行ったら精神が壊れて危険だと」

「私もずいぶんと見る目が落ちたわね。まさか、ここまで曲者だったとは思わなかったわ」

「お前だって曲者だろう」


「……さて、どうしようかしら」

「そんな状態で何ができるんだ」


 キラはソッポを向くと「どうすれば、一番被害が少ないかしら。敵地まで来ちゃってるから、追い返すわけにいかなくなったし、かといって、一緒に行動するのも危ないし。アーア、利用してるなんて言わなきゃよかった」


「どんなことを考えても無駄だぞ」

(うるさ)いわね。考えごとしてるんだから邪魔しないで」言い返すとまた考えこむ。


「この問題は難しいわ。何かいい方法がないかしら。

 どこかに監禁しても逃げられる危険性が大きいし、湖の真ん中へ連れてって落としても、泳いで岸まで行きそうだし……

 お金で釣っても受け取りそうにないし……女たらしだから、色仕掛けも効き目がなさそうだし……」


「俺の前でそんなこと言っていいのか?」

「全部、使えないもの……」

「そうだな……なぜ泣く」

「私の勝手でしょう!」


「勝ち気で高飛車で計算高い女が、利用してる男の前で泣くのか?」

「……」

「それがお前の作戦なのか?」

「……」


「男は女の涙に弱いからな。しかし、計算高い女がずいぶんと姑息な手を使うな。泣き落としなんて、かなり古い手だぞ。俺がそんな手に引っ掛かるとでも思ってるのか?」

「……」

「どんな事を仕掛けてくるのかと思ったら、泣き落としとはな」

「……」

「得意なのは空威張りだけか?」


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