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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第三章 運命の輪が作るストーリー
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22-1 次の任務地

 

「……どういう意味だ?」

「言葉どおりです。自分の命は惜しいでしょう? だから、彼女と一緒に任務を続けるのはやめてくださいと言ったんです」

「その理由は?」

「では、僕たちのために命を掛けられますか?」


「なぜそんな事を聞くんだ?」

「仲間を裏切ることができますか?」

「仲間?」

「そうです。あなたの仲間、人間をです。この先、彼女と一緒に行ったら、あなたは仲間を裏切ることになるんですよ」


「……そうか。これからの任務は今までと違うんだな?」

「……」

「さっきアイツが持っていったUSBの内容を、君は知ってるのか」

「ええ、知ってます」


「どういう任務に()くのか話してくれ」

「そうですね……」どうしようか考えるので「どんな任務なんだ?」さらに聞くと「話を聞いたあとで断っても、罪悪感を感じることはないですよ」

「話してくれ」


 アルバートは少し間を置いて「わかりました。では、これからの任務についてお話しします。デンジャーゾーンと呼ばれてる場所をご存じですか?」

「赤道直下にある無法大陸だ」


「そう。世界でも有数の資産家、と言えば聞こえはいいですが、正体は裏世界を牛耳る大物が住む大陸」

「そうか。デンジャーゾーンの任務が回ってきたのか」

「降りても構わないんですよ。誰もあなたを責めません」

「アイツも来るなと言うだろうな」

「言うでしょうね」


「もし俺が降りたら、誰がアイツのサポートに付くんだ?」

「グループのメインメンバーは単独行動なんですよ。彼女は話しませんでしたか?」

「聞いたよ。ただ、あんな所へ行くんだったら、複数で行動するのが常識だろう?」

「メンバーから要請があったときのみ、複数で行動します」

「基本は一人か。危険すぎるな」


「まあ、常識からいえば無謀ですね」

「無謀だと知ってて、なぜ単独で行動させるんだ?」

「それは……それは、複数で動くより単独のほうが、捕まったとき、被害が少ないからです」

「……そういうことか」

「リスクは最小限に留めないといけませんので」


「……そうだな。ところで、今まであの大陸に行ったメンバーはいないのか?」

「何人もいましたよ。すぐに連絡が取れなくなってしまいましたが」

「当たり前だ! いくら特殊能力を持つと言っても、あそこに単独で乗り込むなんて、捕まりに行くようなものだろう!」

「だから、グループの中でも最強のメンバーを派遣することになったんです」

「最強?」


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