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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第三章 運命の輪が作るストーリー
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21-2 現状調査

 

「どういう意味だ?」

「心が動いたでしょう?」

「……」

「独占したいと、思いませんでしたか?」

「何が言いたい?」

「あなたの正直な気持ちが知りたいんです」

「なぜ」


「あなたが心に巣くう欲を押さえられるかを知りたいからです」

「何だって?」

「質問の意図は、わかりますよね?」

「……そういうことか」

「どうですか?」

「……」


「元の姿に戻ったときの、彼女の瞳を見ましたか?」

「……ああ」

「どう思いましたか?」

「……宝石のようにきれいだった。あんな瞳は初めて見た」


「彼女は、僕らの中でも特別な瞳を持ってるんですよ」

「君はアイツの本当の姿を見たことがあるのか?」

「……はい」

「いつ?」

「そうですね、以前、とだけ言っておきます」

「以前?」


「質問に戻ります。彼女を独占したいと思いませんでしたか?」

「……」

「普通は欲しいと思いますよ」

「……」

「だから(ねら)われるんです」

「……そうだな」


「正直な気持ちを教えてください」

「……ああ、思ったよ。アイツの瞳を見た後、抱き上げてベッドまで運んだ。あのまま手放したくなかったが、俺が傍にいると怖がると思って、すぐに離れた」

「なぜですか?」

「アイツが嫌がることをしたくないからだ」

「どんな状況になっても?」

「ああ」

「それは、独占欲からですか?」


「……その気持ちは、ないと言ったら、ウソになる」

「そうですか。彼女から、離れられますか?」

「……アイツが、俺といたくないと、言うのなら……」

「受け入れますか?」

「……ああ」

「……あなたの気持ちは、わかりました」

「……」


「あなたには感謝してます。でも、あなたが僕たちのことを他の人間に話したら、僕たちはさらに危機に立たされてしまいます」

「わかってる」


「親身になって僕たちのことを考えてくれてる。その事にはとても感謝しています。人間の中にも、あなたのような人がいることは知ってます。でも、この先、彼女と一緒に行動するのはやめてください」


「なぜ?」怪訝(けげん)な顔をすると「彼女は、これからもあなたと一緒に任務をやると言いましたか?」

「いや。でも、流れからいって、一緒にやるほうへ来てると思う」


「……そうですか」

「俺も、できればこのまま続けたい」

「それでも、彼女と一緒に任務を続けるのはやめてください」

「なぜだ?」

「自分の命は惜しいでしょう?」


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