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13 邪神と魔王

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ーー魔界の邪神の城にてーー


「久しぶり、ジェネ」

「おっ!久しぶりだね、アルちゃん」


魔王アルデバロンは邪神ジェネタスに会いに魔界にある邪神の城に来ていた


「こんなに急に来てどうしたの?アルちゃん」

「今から真剣な話になるけど良いか?」

「うん」

「今、勇者によって邪神軍の四天王が倒されただろ。それで俺の配下の魔物が不安になっていつ暴れだすかわからないぐらいの危険度になっているんだよ。先代の魔王は勇者に討たれたって言い伝えがあるしちょっとまずいんじゃないかなと思って。だから少し人間の領土に踏み入る権利をもらいたいんだが」

「なるほど、確かに言いたいことはわかる」


邪神は一度大きく頷いた後に反論を述べる


「でも、それはだめよ。これは私と勇者との戦いであってあなたに口出しする権利はないの」

「しかし……」

「それに前の戦いでこちらに協力するって言ったでしょ」

「確かに言ったが……でも俺の配下が怯えていることも事実だ。だから検討しておいてほしい」

「分かった。考えておくわ」

「……では、また今度」


魔王はこれ以上言っても無駄なことを悟りその場を引き返した


(くそがっ!年上だからって偉そうにしやがって)


先ほどの口論で魔王は部下を思う優しい上司のような顔をしていたが、その中身は一刻も早く人間の領土を侵略して世界を我ものにしたいと思っている欲望に塗れた男だった


(こうなったらあいつを無視してでも勇者を倒して領土を奪いに侵略を開始するか?どうせ勇者と言ったって所詮人間だからな、俺に勝てるわけがない)


そう思いながら魔王は自分の腕に目を向ける


(せめてこれさえなかったら)


その腕には紋章が刻まれていた


契約の紋章


それは賭け事などをする時によく使われる契約の一種だ

比較的単純な魔法なのでたくさんの条件を契約することはできないが、その分拘束力は強い


魔王は前の戦いで邪神とその契約をして、負けた方が相手の言うことを1っヶ月間聞くと言うものだった

故に魔王は邪神に今逆らうことができない

しかしーー


(ふふっ。ジェネは俺を舐めていたみたいだな。これぐらいの魔法、俺だったら一瞬で破壊できるぜ。魔力の関係でできるだけ使いたくなかったがな)


契約破壊コントラクト・ブレイク


パリンッ


魔王がそう唱えるとその腕にあった紋章は黒い靄となり消えた


(これであいつの言う通りにならなくて済む。思う存分あらしてやるぜ。ひゃっはっは)


こうして人類の敵、魔王は勇者のもとへ向かうことになった



ーー邪神sideーー


「ふふふ。やっぱりアルちゃんの思考は読みやすいね。思った通りに動いてくれる。これからも頑張ってくれよ」


邪神は目の前の水晶玉に写る景色を見て呟く


この時、魔王はまだ知らなかった

自分の行動は邪神の掌の上で踊っているに過ぎないと……

最近また、ポイントの伸び率が足踏み状態になってきました


この作品をより良くしていくための作者のモチベーションアップとして

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