7 アンナ、ライト探しの旅をする 【アンナ視点】
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この話はアンナがライトに出会う前の話です
私はアンナ17歳
【聖女】の職業を持っていて。ギルドでは駆け出しのわりにCランクと結構強い。
今はギルドの任務から帰っている途中だ。
家に帰るのは久し振りなのですっごく楽しみ!早くつかないかなー
「お嬢さんつきましたよー」
御者さんが呼びかけてきた。いけない、いけない寝てたみたいだ。
「ありがとうございましたー」
「毎度あり!」
ガシャガシャ
私は御者さんに代金を払って家に入った。
「ただいまー」
「「「お嬢様おかえりなさいませ」」」
家にいるメイドが一斉に私の名前を読んだ。何でこんなメイドがいるかって?
それはね私の家が公爵家だからだよ。
「おっアンナ帰ってきたか。」
そう言ったのは私の父のドルテ。国の五本の指に入る富豪なの。でも今はそんなこと関係ないの。
「お父さんただいま。ライトのところへ行ってくるね」
ライトとは隣の領地の公爵家の息子で幼馴染の友達なの。今日の1番の楽しみはライトと遊べること!
ルンルルンッと私がスキップで家を出ようとしたときお父さんに思いがけないことを言われた。
「ライトはもういないぞ。追放されたんだ」
その意味を理解した私は頭が真っ白になった。
そして理解した瞬間お父さんに詰め寄った。
「何でそんなことになったのよ!」
「そんなの簡単だろ。あいつは昔は神童とか言われていたが今は無能だそんな奴を追放するのは当然だろ。それにお前はあいつに色目を使ってたじゃないか。お前にはもっとちゃんとした人と結婚してもらはないとダメなんだ。だからこっそり裏でケジントンに追放するように進言したんだよ。」
この言葉を聞いた途端私の手は勝手に動いていた
パチンッ
お父さんの頬が赤くはれた
「私はもうこの家から出ていくから」
「何でそんなこと言い出すんだ無能を追放しただけじゃないか」
この言葉が私の意思を決定付けた。
バタンッ
私はドアを勢いよく閉め後ろから呼び止める声も無視して進んだ。
お父さんから逃げ、ライトを探すために……
そしてライトがいるという噂を聞いた【ストライドの森】に今日はいる。
ライトを探し始めて1週間が経つ。だんだん服も汚れて何度も諦めかけたが私は諦めなかった。
やっと有力な情報を手に入れてウキウキしながら森を歩いているとき前からガサゴソという音が聞こえた。
「グゲゲギギ」
ゴブリンだった。しかしその程度の魔物なら【聖女】の私なら倒せる。
「[聖波動]」
大抵の魔物はこれで浄化されるので倒せるだろうと思う。
その刹那、赤い閃光が私に当たった
そして油断していた矢先、鳩尾に衝撃が来た。
「カハッ」
前にいたのはさっきのゴブリンだった。
何で耐えられたんだ。そんな思いを胸に私の意識は薄れていった。
隣で人が走る音が聞こえたが気のせいかな。
気づくと私は暗い部屋にいた。
私の他に大きい何かがいる。
「グゲゲギギ、ゲガガガガ」
そこにはゴブリンの5倍はあるような魔物がいた。私は昔、本で読んだことがある魔物を思い浮かべた。その名をキングゴブリン、Sランクの魔物で女性を連れ去るとその人に子供を産ませ子孫を増やす。私たち女から見れば最悪の魔物だ。これからのことを思うとゾッとする。
「だれかー助けてー」
私は近くに魔物がいるのも忘れて叫んでいた。するとキングゴブリンが私に気づいたのか下卑た笑みをこぼした。
「キャー」
これから起こることを想像して私は怖くて怖くて泣いた。服は剥ぎ取られ下着だけの姿になってしまった。そしてこれから始まろうとしたとき、遠くからゴブリンたちの悲鳴が聞こえた。
するとキングゴブリンは部屋を出て戦闘に参加した。
数分経った後キングゴブリンの悲鳴が聞こえた。そして足音が近づいてきた。
ガシャン
ドアが開いて光とともに入ってきた人は一瞬、白馬の王子様に見えた。
そしてその顔を見たとき私は運命だと思った。その人は私が探していた人だった。
「アンナ!?」
「ライト!」
しかしライトは私を見るなり顔を真っ赤にして顔を背けてしまった。
えっと思って自分を見ると下着姿のままということに気づいた
気づいたら私の手はライトの頰を叩いていた
「ぶへー」
こうなることは必然だったのかもしれない。
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