10 過去との決別
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「じゃあ今から本格的に行くよ。アンナは周りに被害が起こらないように結界を、イザベラは魔法で援助と目眩し、クレイは闇に紛れて少しずつダメージを与えて。最後は俺にやらせてくれ」
そう言うと3人とも
「「「もちろん!」」」
と言ってくれた
いい仲間を持ったもんだよ本当に
「じゃあ行くよ、[聖結界・極]」
「私も、迷彩魔法 鏡歪」
「僕も行きます!忍術 火遁の術・陽炎」
アンナが結界を展開し、イザベラの魔法でみんなの姿にモヤがかかったようになる
その隙にクレイが術を発動し素早さを上げる
「そんなことをしたって無駄さ。なんせ私は人間から魔人になった超魔人なんだからね」
そんなことはどうでもいい
「俺はただお前を倒すのみ!魔奏剣 瞬雷!」
俺は雷の如く猛スピードで間合いをつめ斬りかかる
ガキンッ
「まだまだ甘いぞ、ライト」
くそっ
止められてしまったか
元々俺に剣を教えてくれたのは父だ。その父が魔人となり動体視力、反射神経が強化されていては普通の方法では勝てない
だから俺は普通じゃない方法で戦う
「アンナ!例の作戦をするぞ!」
そう呼びかけると
「いいの?どうなっても知らないからね!聖光線」
アンナが俺に魔法を打ってくる
事前に屋根の上で話していた作戦
それは……
「いっけー!第一神聖奥義 魔核離散突き!」
アンナの魔法の核を破壊して聖属性の魔力を吸収する
集中力を高めてその魔力を剣に乗せる
その間のロスタイムにはクレイに攻撃をお願いする
「忍術 水沼」
父さんの足元が沼となって動きにくくする
そして……
「[聖剣化]からの、魔奏剣 聖光線!」
俺の剣が聖なる光に包まれ、動きにくくなっている父に刺さる
「グアアッッッッッ!」
聖なる光は闇を打ち砕き確実にダメージを与えた
「これで終わりだ父さん。もう魔族になった父さんは昔の父さんじゃない。それなら魔族になったことを悔いてね。魔族の魔法で倒すから」
自分でも不気味だと思う声で呟き
「上級魔人 固有魔法・影の炎!」
前、魔人と戦った時に覚えた魔法で父さんを倒す
「グガ ガ ガ ガ ……」
そして魔人となった父さんは生き絶えた
そして煙が立ち上りその場から消えた
自分の手で自分の父を殺した
その事実が頭の中でぐるぐる回る
父を殺した……
どうしよう
よかったのかな?
「ライト、大丈夫?」
アンナが聞いてくれる
優しいなー
「治癒」
結界の中を清々しい気持ちの良い、そよ風が吹く
その風で心の中の闇が少しずつ消える
あぁ、癒されるなー
「ありがとう、アンナ」
ほんと、世話になりっぱなしだな
「ライトは悪くないんだよ。その、ライトのお父さんも何か様子が変だったし。それにもしかしたら、生きているかもしれないよ」
それはそれで困るけどな
そんな事ないよな?
けど、アンナが必死に励ましてくれるのは伝わってくる
これで、前からあった父さん達への気持も落ち着いたかな?
よし、今日からはまた心を一新にして頑張るぞ!
「みんな、ありがとう」
「「「うん」」」
結界を解除したその場には今まで通りに景色が広がっていた
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