9 もう何もかも遅いんだよ!
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「父さん……どうなっているんだ……」
クレイを助けるために影を斬った俺は敵を見て愕然とした
そこには肌が少し浅黒く、目が赤くなっていたが、冒険者になるまで毎日見ていた父の姿があった
そう、ギルドで魔人と言われていた犯人、それは自分の父だったのだ
「……」
何がどうなているんだ!?
意味がわからない……
隣にいるアンナも戸惑いと驚きの表情を浮かべている
「ふはは、ライト探したぞ。俺に追放されてから随分と偉くなったようじゃないか。どうだ、俺のとこに戻ってこないか?」
っ!
何だって!
「ライト、今の話からして……こいつはライトの父親なのか?」
「そうなの?ライト君?」
「うん、そうなんだ」
そして俺は今決意した
「ライト、大丈夫?」
そう、今俺には仲間がいる
貴族のような、うわべだけの繋がりなんかとは比べ物にならないような
「父さん、俺はもう貴方の元に帰るつもりはありません。俺は貴族を辞めて知りました。冒険者は自由で、楽しくて、何より仲間ができます。それこそ貴方との家族の絆よりも強固な絆で結ばれているんです。何よりもう追放された身ですので、もう何もかも遅いですよ」
「はっ!よく言うな。じゃあもういい。お前のせいで俺の人生は狂った、その償いをしてもらおう」
すると、父の影から狼が出てきて俺に襲いかかってきた
あっぶねー
これは俺を殺す気だな
「ライト、いってもいいか?」
クレイが攻撃してもいいか聞いてくる
しかし自分の父親を攻撃するのは気が引ける
どうするべきか
「ライト君、危ない!」
イザベラが俺に注意をする
しかし俺は考え事をしていたせいで咄嗟に動けない
「痛っ!」
結果、肩に漆黒の短剣が刺さってしまう
「ライト、大丈夫!?」
「フハハハハ、アンナさん何をしても無駄だよ。その剣は私の負の感情で作られた猛毒の物質を含んでいる。ライトは1時間もしたら死ぬさ」
「そんな事ない!完全回復」
アンナから莫大な魔力が溢れ出し傷口を包み込む
「治った!ありがとう、アンナ!」
いっつもアンナには世話になってるな
アンナがいないとダメだな
「くそっ、聖女の力か。まずはそっちから殺らないと面倒だな。毒悪球」
アンナに向かって毒の球が放たれる
しかしアンナはさっき大技を使ったばっかりなので防げない
「[聖剣化]神聖流 壱の型・神速剣!」
斬っ
よかった間に合った
「父さん、正直僕は父さんに攻撃していいか迷っていた。でもね、今ので気付いたよ。もう昔の優しかった父さんはいないんだね。僕は許さないよ。僕の仲間を傷つけようとしたことを」
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