2 虎の能力
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「冒険者様が来てくださったぞー」
村人の代表者が避難民に呼びかける
しかし
「おぅ……」
「どーせな……」
「この間の冒険者と同じなんだろ」
そんな声が洞窟にこだまする
すると、代表者さんの人が
「すいませんライトさん、前回来た冒険者がこの惨状を見て諦めて勝手に帰ってしまいましてね」
そんなことがあったのか
じゃあその分頑張らないとな
「じゃあアンナとイザベラは村人からどんな魔物だったか詳しく聞いてくれない?俺とクレイは森で様子を見てくるから」
「「分かった」」
女子達は聞きやすい子供や女の人がいるところに行った
「じゃあクレイ行くぞ」
「おう」
じゃあ遠慮なく調べるとするか
「クレイさ、なんか変な匂いがしないか?」
「ん!確かに少しするかも」
何の匂いかな?
「これは多分血の匂いだね」
「血か……」
もしかしたら虎の魔物が他の魔物を捕食してるのかもしれないな
「ちょっと行ってみるか」
少し歩くとだんだん匂いが濃くなってきて獣の歩く音もしてきた
「よし、一旦ここで止まろう」
「も、もしかしてあれがそうなのか?」
まだ200メートルは離れているのにその姿がよくわかる程の大きさの虎が見えた
「鑑定」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
虎獣魔 SSランク
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「すごいな……」
「思ったよりでかいし……」
さらにこの魔物は虎がでかくなっただけじゃなく周りに変な魔力を纏っている
「これはまずいかもしれないな」
「うん。こいつ絶対魔法使うよな」
そんなことを考えていると、虎の魔物のまえを普通の魔物が横切った
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
毒蛇 Aランク
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「「あっ」」
その瞬間虎はその巨体に見合わない素早い動きでその魔物を一口で飲み込んだ
すると……
「「何だこれ!!」」
なんとその魔物は周りの魔力で飲み込んだ毒蛇の技を使って周りにいる魔物を殺し始めたのだ
「これは凄いな」
「捕食した魔物の特徴をそのまま自分のものにできるのか」
しかし、その殺戮タイムも2分ほどで終わり元に戻った
「この感じからするに捕食した魔物の特徴を使えるのは数分なんだね」
「じゃあこんなもんで帰ろうか」
そして避難場所に帰るとアンナとイザベラがもう聞き込みを終わらせて話していた
「あっ、やっと帰ってきた」
「じゃあ、私たちが聞いたことを発表します!」
「まず一つ目は、その虎の魔物は炎を使って建物を焼いたり、踏み潰してたりしてたんだって」
「もう一つは、ちょっと不思議なんだよね。なんか、意思を持ってるみたいに動いてたんだってさ」
意思を持ってるか……
どういう事だ?
「僕たちが見て分かったのは、あの虎はとにかくデカくて捕食して魔物の能力を数分使えるということかな」
クレイが簡潔にまとめてくれる
「よし、なんとなく分かったからそろそろ出発しようか」
「「「うん」」」
こうして俺たちは虎の魔物を討伐しに行ったのだった
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