4 温泉旅館・清水
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その次の日、俺たちはチケットと一緒に同封されていた馬車の券を使って旅館に向かっていた
「もう、ワクワクするわ〜!あの超高級リゾート地【コハネ】にただで行けるんだよ!」
「確かにね。あそこは貴族の人でも一生に一度行きたいリゾート地だもんね」
「僕とイザベラは一回アンドレスさんたちと一緒に行ったことがあるけど記憶が曖昧なので楽しみです!」
そう、俺たちが紹介された温泉旅館は大人なら誰でも知ってる有名リゾート地で、人生で一度は行きたい観光地ベスト1を12年連続で受賞しているのだ
しかしその地域にある宿の宿泊料は一番安くてもそのお金だけで一年は過ごせてしまうような値段のものばかり。したがって超大金持ちの貴族か王族などの少数の人しかこられなくなってしまうんだよね
「確かに楽しみだな。早く着かないかな」
こうしてみんなで喋りながら進んでいると、急に馬車が止まって前にいる御者さんが降りてきた
「どうしたの?」
「大変です!前に魔物の群れが!」
「マジかっ!それは大変ですね。ライト君お願いします」
「鑑定!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
炎猪 Bランク
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「炎猪が100体近くかな」
「炎猪が100体……終わりだ……もう駄目だ………すまない俺は帰れそうにないよ……」
御者の人が悲壮な顔をして呟いている
「何でそんなに悲惨な顔をしてるんだ?」
「だって、炎猪が100体ですよ。一体ならまだしも100体ですよ!」
ふーんそんなもんか
「じゃあ、アンナやっちゃって!」
「オッケー!極煌炎!」
すると空から煌めいた極台の炎の球が落ちてきて炎猪がいたあたりを焼き焦がした
『グギャギャギャ』
たくさんの断末魔が聞こえてくる
「あちゃー、やちゃったな……」
「もう、アンナは手加減ができないんだから。はいっ」
すると焦げていた木々が元通りになり荒れ地にも草が生え出した
「すごいな……」
「これはライトにも出来ないでしょ。聖魔法使いにしか出来ないんだもんね」
そうこの魔法は聖魔法使いで一定のレベルに達しないと習得できないのだ
しかし、その威力は絶大で傷ついた自然を元に戻す力を持っているのだ
「……ありがとうございます。あなたたちは命の恩人です!これで妻と娘の元に帰れます!」
こうしてそのあとは何事もなく温泉旅館についた
その場にいた俺たちは呆然として呟いた
「凄い……」
「本当に別世界みたいだな……」
クレイがそう呟いた
確かにな……
そこには立派なお屋敷のような建物と《温泉旅館 清水》と書いた木の看板があり、その周りにも同じような建物がずらりと並んでいた
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