最終話 エピローグ
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「ふー。やっと休めるな」
俺たちは邪神を倒した後、元のゲートがある場所まで帰って元の世界に帰ってきた
その後休憩したかったが王城まで行って報告をすると、たくさんお礼を言われ報酬もたくさんもらえた
なんと貴族の位を用意してくれるらしい
そして疲れているだろうと言う陛下のご好意で一人一部屋、王城の部屋を貸してくれたのだ
王城の部屋なだけあって、ベッドはフカフカですごく寛ぐことができる
しかし俺には今やらなければならないことがある
そのために俺は覚悟を決め、部屋を出て廊下を進む
そして目的の場所につき息を整えてノックする
コンコン
「はーい。良いですよ」
中から透き通った声が聞こえてきた
ガチャリ
「こんばんは、アンナ」
「あっ、ライトじゃない。どうしたの急に?」
アンナはみんなてっきり休憩していると思っていたみたいで急に来たライトにびっくりしていた
「ちょっと伝えることがあったからここにきたんだ」
「何?」
ライトはもう一度覚悟を決め、勇気を振り絞って言葉を紡ぐ
「俺は……アンナのことが好きだ!」
「……!」
アンナが息を呑む声が聞こえる
「昔からずっと好きだった。そして俺が実家から追い出された時、アンナが探しにきてくれて本当はすごく嬉しくってもっと好きになった。でも勇者になって命の危険もあるから今まで隠していた。でももうその必要はない!だからアンナ、俺はアンナのことが好きだ!俺と付き合ってください!そしてこれからも一緒にいてください!」
俺はそれら言葉を一息で言って、アンナの表情を見る
アンナは顔を真っ赤にして俯いている
「ありがとう、ライト。私も昔からライトのことが好きだった」
「じゃあ」
「うん、これからもよろしくね!」
アンナがそう言うと同時に俺はアンナに抱きついていた
「ちょ、ちょっとライト。そんな急にやられたら恥ずかしいじゃない」
「あっ、ごめん。やめたほうがいいか?」
「そうじゃないけど……もう、ライトの意地悪!」
アンナはさっきより真っ赤な顔で俺に言う
何かまずいことをしてしまったかな?
でもーー
「今はすっごく幸せだからいいか」
「どうしたの?」
「ううん。何でもない」
こうしてライトとアンナの前途多難な生活が始まった
この後アンナにお茶を持ってきた女中さんに見られて、国中にライトとアンナが相思相愛だと広まったのは神の悪戯だろうか
ーー200年後ーー
ある国のブルストと言う街にある学校で二人の少年と少女が話していた
「初めての学校楽しみだね」
「新しい魔法とかも教えてくれるのかな?」
「そりゃそうでしょ。学校の先生はお父さんより魔法上手かな?」
「どうだろうね」
その二人は他愛もない話を話しながら教室の入る
そして少しすると先生がやってきた
「皆さん揃っていますね。では新入生の皆さんこんにちは。私は今年度、皆さんの担任になるシャーロットと言います。これからよろしくお願いします。では早速最初はオリエンテーションとして、この国の歴史について話していきたいと思います。この国で一番大きな出来事と言ったら何かわかりますか?」
すると眼鏡をかけた知的な少年が手を挙げた
「この国で一番大きな出来事といえば、200年前に起きた邪神大戦です。この戦いで勇者が魔王と邪神を倒し、以後この国にはほとんど魔物が出現しなくなったと言われています」
「正解です、マイケル君。では、その勇者の名前はわかりますか?」
マイケルと呼ばれた青年は少し考えた後
「すいません。わかりません」
「では、分かる人はいますか?」
先生はそう教室の全員に問いかける
するとさっき、少女と一緒に歩いてきた黒髪の少年が手を挙げた
「勇者の名前は、ライト・ウィルソンで、もともとケジントン家の長男でしたが追放された後冒険者として名を挙げ勇者となりました」
「すごいですね!完璧です。えっと、名前はノア・ウィルソン!もしかして、勇者の家の子孫ですか!?」
先生は興奮したようにノアに問いかけると、ノアはもううんざりだとばかりにため息をつき答える
「そうですけど、何か?」
「あっ、すまない。ちょっとびっくりしてしまいました」
そしてその授業も終わり休憩時間になった
「ノア、すごい先生に質問されてたね」
「ミアだって兄妹だから同じ家系なのに何で俺だけ……」
「ははは……」
そう喋っていると二人のカバンが盛り上がって中から使い魔が出てくる
「ふわー。よく寝た」
「ノアも元気出せよ」
ノアの使い魔はフェンリルの幼体
ミアの使い魔はドラゴンの幼体
それぞれ代々家に伝わる使い魔だ
こうして今日も、魔物のいない平和な生活が始まる
それはライトたちがあの時頑張ったからこそ出来たものだった
ライトとアンナの子孫であるノアとミアはこの後この世界の発展に多大な貢献をするのだがそれはまだ何年も先のお話……
これでこの物語は終わりとなります。
今まで読んでくれた方々、ありがとうございました。
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