23日目の2 陰の者任務
時間は11時前
「ナビ、アップル後片付けをお願い。
ナビは、逃げ帰った者に自分達の姿を曖昧な者にするように忘却魔法を掛けて、
隊長達に残った輜重隊の物品を引き取るように言って。
アップルは亡骸を俺のゴミ箱に転移させて、武具と輜重隊の物品を3分2回収、
但し奴隷の首輪は全部回収し、俺のアイテムボックスへ転移してくれ」
(突然、2人の黒装束が現れ、片膝をつく)
「精霊様のお使い様、我らマハード元帥の手の者でござる。お願いしたい旨、
参上致しました」
「その前にあそこの木で様子を窺っているのは、敵か味方か?」
「失礼しました、味方です、我らが死んだ時に情報を持ち帰る役目をする者です」
「では、あの者もここに呼んで、話しを聞こう」
(サトルの前に片膝をついた3人が並ぶ)
「お願いというのは、国王は疑い深いのでネグロ将軍達が倒された証明をする旨、
武具を頂とうございます」
「うん、防具だけなら良いよ。丁度良い、ムーア宰相、マハード元帥、デミオ守衛
隊長に伝言を頼む。
「内容は、ムーア宰相に神罰が落ちた後、民が困らないよう最善尽くして欲しい。
マハード元帥とデミオ守衛隊長はムーア宰相を支えて欲しいと」
「お使い様、伝言しかと承りました」
(ナビ、ムーア、マハード、デミオ専用のお守りをお願い、結界LV3で)
(ナビ、アイテムバックLV6通常作成、ナビとアップルは遺品の防具を集めて
入れて)
「後、暗殺の危険が有るから精霊のお守りを渡すよ、裏に名前が書いてるから間違
えないように、頼んだよ」
「はい、承りました」
「王都には、何時着くのか?」
「早馬を10km毎に置いてます、明日の朝には着きます」
(ミツバ達の訓練に作ったお守りと同じ物に結界LV3を付与する、表には四つ葉
のマークがある)
「君達には、このお守りをあげるよ、魔力を流すと結界LV3を張るから、道中に
危険が迫ったら使うこと、後、神罰が終わる迄3人の護衛も頼む」
「お使い様、我らに名前をつけて下さい、お使い様達の戦う姿勢を見て我らも
そうなりと思い、お願い致します」
(サトルは、忍者ぽい佇まいが気に入り名前をつける事にした。
お守りに日本語で名前を書く)
「リーダーは月光、女性のあなたは三日月、陰に隠れていた君は、月影」
「お使い様、有り難うございます」
(ナビ達が遺品を集めた終わり、アイテムバックをサトルに渡す)
「月光さん、このアイテムバックに遺品が入っている、マハード元帥の遺品を届
けたらアイテムバックは切り刻んで処分すること。
戦争に使われたくないからね」
「お使い様、王都に帰ります、ご命令は必ず果たします」
(3人は森の中に消えて行く)
「オーナー、あの3人にもナビ達の姿を忘却魔法を掛け曖昧にしておきました」
「ナビ、有り難う、後片付けの続きをするよ」
「ナビ、了解」「アップル、了解」
・
(ミツバさんが声をかける)
「サトルさん、私達にお手伝い出来ることはありますか?」
「お願いしますミツバさん、森に逃げ込んだ馬を集めて下さい、ミツバさんが
必要な馬を除いて、最初に剣を納めた部隊に返そう思います、」
(アップルが戻ってくる)
「サトルさん、亡骸の片付けと物品の3分の2回収終わりました」
「アップルありがとう、馬の位置と魔物の位置が分るか」
「分かります」
「ミツバさん達と馬の回収をお願い、ミツバさん達の安全第一にね」
「サトルさん、了解しました、ミツバさん行きましょう」
・
(アップルが亡骸を片付けあとをサトルは血に濡れ道を土魔法で表面から10
cmを地面に下に沈めて血の跡を消す。倒れた木をアイテムボックス入れる)
(荒れた道を直していく、砦の両側に伸ばした塀を元通りにしていく)
・
(ミツバさん達とアップルが馬を引き戻ってくる、ナビが帰って来た)
「オーナー、忘却魔法をかけ終わり、第3、4部隊が残りの物品を引き取りに
きました」
「ナビ、有り難う」
「ミツバさん達とアップルは、馬の引き渡しをお願いします。
第3、4部隊に伝言とこれを渡して下さい、自分は慰霊碑を作ります」
「ナビは、子供達の護衛をお願い」
「ナビ、了解しました」
「アップルは、人に気づかれないようミツバさん達を護衛して」
「アップル、了解」
・
(サトルは高さ2m、直経1mの慰霊を立て始める)
・
(ミツバ達は、馬31頭を連れ、声をかける)
「第3部隊長と第4部隊長は、おられますか?」
「第3部隊長のジャイブです、第4部隊長ケンドルです」
「私はミドロバ村の長につながる者、精霊様のお使い様にならい、
名を申しません。また、ゴーグルをつけた姿でお許し下さい」
「物品の3分の2と馬12頭は、村の再建に使用します、残りはお返しします」
(ジャイブが返答をする)
「過分な申し出、ありがたく頂きます、ところでゴーグルと言うに何ですか?」
「目を守るメガネの魔道具です」
「ムーア宰相に伝言をお願いします。
私達、エルフは羊ではありません、フォレストウルフにもなれます。
今回の戦いは、第2、第3のネグロを生まない為のものです。
ただ私達は、争いを好みません。
これから世界樹の森の結界内に居を移し人族との接触を断ちます。
人とエルフが手を取り合い、助け合う時代くるまで。以上です」
「ミドロバ村の長につながる方の伝言は、必ずムーア宰相にお伝え致します」
「精霊様のお使い様から、皆さんへ伝言があります」
(ジャイブ、ケンドルが片膝をつく、部下達は前から順にザァザァと音たて片膝
をつく)
「心正しい者に仕えよ、盾となり剣となり民を守れ」
(ジャイブ、ケンドルが)
「我ら200名は誓います。
(心正しい者に仕え、盾となり剣となり民を守ること)を」
(ミツバが)
「第3部隊長ジャイブ、第4部隊長ケンドルにお使い様の言葉伝えます」
「剣を納めてくれてありがとう。感謝の印として、これを受け取って欲しい」
(カンナが、お守りをジャイブ、ケンドルの首に掛ける)
「これは、魔道具です、魔力を流すと結界LV3を張り、あなたを守ります」
「私達は、感謝をされる程の事の立派な事をしていません」
(ミツバが笑み浮かべ)
「お使い様ならこう答えるでしょう。
(百数十人の命を奪った者と200人の命を救った者どちらが立派か)
(ジャイブは感激した顔で)
「ありがとうございます、精霊様のお使い様の御心に触れた想いです。
精霊様のお使い様は、今、何なさっていますか」
(ミツバが困惑顔を浮かべ答える)
「皆さん、立って下さい、私はお使い様のような者ではありません。
話し難いです」
「はい、一同立ち上がれ」
(ミツバが全員立つの確認すると)
「お使い様は土魔法で戦闘で汚れた大地を元に戻し、今、慰霊碑を作っています」
「お使い様は、どんな方ですか?」
「自分では、小心者の一般人と言っていますが・・
(ジャイブが言葉を遮るように)
「調子者のチンパンジー?」
(ミツバが笑いながら)
「違います、気の弱い只の人と言ってます。子供に甘くて命を粗末にする者には、
厳しい方です、たまに意地悪な事をする、私のおじいさんに似ています」
(ジャイブ達の緊張が解け、笑い声が聞こえる)
「なぜ、あれ程の土魔法の使い手が見えない矢でしか使わなかったでしょうか」
「多分、私達が一緒に戦いたいと言ったからです、土魔法を使えば、お使い様
だけで全ては、一瞬で終わっていたでしょう。
お使い様は、私達に渡した魔道具と同じ力を使う事で私達エルフの一員として
戦う事を選んだと思います。
ただ、ギュリバ魔法師長を倒した、光の槍を除いてですが」
「我々も慰霊碑に祈りを捧げたいと思います」
「はい、是非そうして下さい、ただ、子供達があなた方の姿を見て怖がりますから
私達がこの場を去った後からにして下さい。
では、失礼します、あなた方に四つ葉の幸運が訪れますように」
(ジャイブ達は、ミツバ達が去って行くのを見つめている)
・
(ミツバがサトルにお願いをする)
「サトルさん、この砦は壊すのですか?」
「ミツバさん、そのつもるですが、何か思うところがありますか?」
「この砦のまま門にして、この言葉を書いて欲しいです」
「分かりました、これは、エルフ族から人族への願いですね」
(サトルは、2つの砦の中心を高3m横幅5m開け、言葉を彫る)
(後片付けが終わり、サトルが声をかける)
時間は11時半頃
「皆さん、世界樹の森の村に帰りましょう」
「「「はい」」」
(サトル達はナビが固定した転移門をくぐり、帰って行く)
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(慰霊碑の前でジャイブ、ケンドル達200名が片膝をつき、祈りを捧げる)
(慰霊には(理不尽な命令により命を失った者、ここに眠る)と書かれている)
(ジャイブがケンドルに話しかける)
「ケンドル、あの砦が門になっている」
(2人は、近づいて書かれている文字に気が付く、ジャイブが読む)
「人族が誠実に手を差しだせば
(奥の砦の門には)希望」
(ジャイブが独り言のように、つぶやく)
「エルフ族は、我々とまだ手を取り合いたいと期待しているのか・・」
(ジャイブとケンドルは、今は、門をくぐることができないと感じた。
誠実の反対側には愛情、希望の反対側には幸運と書かれている。)
(ジャイブ部隊とケンドル部隊は、王都に向け歩き出す)




