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超短編ストーリー10本

保存水

作者: 鳥羽風来
掲載日:2020/05/26

ついに夢を叶えた。

水をフリーズドライ方式で圧縮して、石鹸サイズの真空パックに詰める。軽くて持ち運びしやすく、賞味期限は長い。袋を破れば空気に触れて水になる。1袋で5リットルもの水が流れ出る。

発明したのは私だ。これで、砂漠に住む人たちは、水に困ることなく、喉を潤すことが出来るだろう。

記者から渡された動画を開き、試供品が配られた現地の人の声を聞いて、私は大いに満足した。

「お水が飲める」

「これぞ人間の生活だ!」

やがて、発明者として現地を訪れる機会がやってきた。しかし、見えたのは暑そうに苦しそうにしている人たちだった。

「私たちの水は、借金の肩代わりに持って行かれた」

ああ、困った人を助けるのに必要なのは、発明でなく人の心だった。そちらを研究していればよかった。私は進む道を間違えた。


講義室で教授が言った。

「皆さんはどう思いますか? この人は本当に進む道を間違えたと思いますか?」

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