矯正社会
差し出された解答を疑うことなく呑み込んで
シュレッダーにかけられた僕の答案
馬鹿だなと君は笑い
もっと頑張れと先生は怒る
大人が作った1つの正解だけが正しいわけじゃないだろう
穏やかなナイフに脅されて与えられた
そんな単位は欲しくないや
小さく呟いた一人言で燃やされる
真実を探そうともしないで酸素を注ぐ
灰になった僕の資料
ざまあみろと君は笑い
上司は憐れみの眼差し
多数決で決まった案だけが素晴らしいわけじゃないだろう
誰かを犠牲にしたコンクリートの道なんて
歩きたくはないや