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異世界宇宙戦艦の大家さん  作者: 井上尭彦
戦闘詳報第一号 異界覚醒編
10/64

宇宙戦艦の世紀末救世主伝説

「で、何故にメイド?」


 まあ、可愛いければ良いっちゃ良いんだが何となく尋ねた。


「これは失われた伝説の都市アキハバラに伝わる由緒ある衣装だと

 ……記録には伝わっています」


 へー。

 まあ、俺のいた時代ではややオタクなコスプレだったのに、

 200年も過ぎれば伝統衣装か。


「当時の映像がありますが、ご覧になりますか?」


 まあ、実物を見てるから別にいいかとも思ったが

 少しだけ元の世界への郷愁を感じて


「ああ、見せてくれ」


 そう答えた。


 次の瞬間、空中に四角のスクリーンが現れて映像が表示された。

 

 

 ……見渡す限り荒野の映像が



「ん!?」


 次に映し出されたのは、

 筋骨隆々で斧や槍で武装したモヒカン刈りのパンク野郎の集団が

 マッド全開な厳ついカスタムハーレーに跨って荒野を爆走する様子だった。



 …………全員メイド姿で



「ぐほぁっ!!」


 さっき飲んだ水を鼻から噴出しそうになる俺。


「ななななな! 何だこの地獄絵図(インフェルノ)は!」


 と、カスミを問い詰める。


 しかし、カスミは平然として説明を始めた。


「これは2121年の旧アキハバラ・ステーション周辺の映像です。

 地殻変動により島となり孤立した東京は暴力が支配する無法地帯となり、

 関東自治州として国からも見放されて荒廃していました。

 そんな中、どこからともなく表れた巨人の救世主と共に、

 塗炭の苦しみにあえぐ人々を救済してやがて関東に平和をもたらしたのが

 この献血帝亜鬼覇婆羅(アキハバラ)選抜冥弩(メイド)擲弾バイク兵団です」


 ……全く、何を言っているのか理解できないし、したくない。

 だって、悪じゃねぇか、どう見ても。

 老人から種もみ奪う側だろ。

 貴様らのようなメイドがいるか。


「その後、忽然と歴史の表舞台から姿を消した彼らは後に伝説として語り継がれ、

 このかろうじて残ったメイド衣装のみが彼らの偉業を讃える

 由緒ある正義の象徴として後世に広く伝えられるようになった

 ……と記録にはあります」


 よし、今すぐ消し去ろうか、その記録。


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