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転生してケモミミ娘魔法剣士になりました~双刀乱舞~  作者: けもみみフサフサ
第一章 冒険の始まり 蜂蜜の街 メリッサ編
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6話 初めてのお使い!と言う名のクエストと魔術のあれやこれw

6話目です。

窓からの太陽の光が差しこむ。

閉じている目がピクリと反応し、瞼をゆっくり持ち上げ、意識を覚醒にと誘う。


「ふにゃぁ~~~~~」


背伸びをして体の解す。

首から下げたドックタグもとい、ギルドカードの時計を見て時間を確認する。


現在、早朝-6:00


なんて規則正しい生活リズムな私ことミキ・シラサギです。

『皆さま、おはようございます』

ベットの上でなんとなく正座をし、深々と頭を下げる。


意識もハッキリしてきたので、私の隣で寝ていたアリアを起こす。


「アリア、朝ですよ。起きてください」


「ん~~~~。ミキ、おはよう」


「はい、おはようございます」


ベットから出る前に少し思案する。


「アリア、昨日の下着とか服をどこかで洗ってすぐに乾かせないかな?」


そうなんです。昨日お風呂上りに宿の寝間着(薄手の麻製の服)を着て、そのまま寝ました。

つまり、今、この寝間着の下は、生まれたままの姿なのです。

お金がまだ少ないので、替えの下着などはまだ買えていない。


「ミキって本当に何も知らないのね」


「なによ。いきなり・・・」


「今から魔法使いますから見ててくださいね」


アリアが昨日たたんでおいた私の服一式に手をかざす。

集中し、真剣な表情になる。


「 我が身を守るものを清めたまえ 浄化 」


アリアが発した言葉の直後、服が光を放ちはじめた思いきや、霧散する。


「これでキレイになったよ」


「えっ、今ので?」


「そうだよ。今のは物体(生物以外)の破損や汚れなどをキレイにする魔法なのです」

「完全に破壊されたりすると元に戻せませんが」

「衣服の場合、少しの破れや汚れくらいならキレイにます」

「なのでこれでほぼ新品同様、清潔に着れますよ」


つくづく魔法とは便利なものである。

お礼をアリアに言ってから、服を着かえ、身なりを整える。

腰に刀も帯刀して完了!

と、アリアが声をかけてくる。


「じゃ~、次はミキさんが私にさっきの魔法掛けてください」


「えっ!私にできるの?」


「できるよ。さっき魔法は、属性魔術と違って、魔術の才があれば誰でもできる魔法だから」

「呪文は「 我が身を守るものを清めたまえ 浄化 」だよ」

「Repeat after me.」


アリアが両手を思いっきり広げて魔法を掛けられるのを待っている。


これも魔法の練習の一環だ。やってみよう。

呪文を詠唱しようと口を開けるが、ここでふと言葉を発するのをやめる。

私のスキルに【無詠唱魔法(イメージで魔法を行使できる)】があるのを思い出す。


服がキレイになるイメージを頭に浮かべれたところで呪文を詠唱する。


「浄化」


アリアのワンピースが光を放ちはじめ、霧散する。


どうやら成功したようである。よかった。

(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

自分で初めて魔法を使ったこともあり、かなり浮かれている。


しかし————


アリアがプルプルと震えている。よく見ると顔も色も青い。


「もしかしてさっきの失敗だった?さっきの魔法で体調が悪くなったりしちゃった(汗々」


「いえ、浄化魔法事態は成功しています。安心してください」


「ホントッ!よかった。でもなんか顔色悪いよ・・」


「・・・・・・・ミキさん。今、呪文の詠唱を端折りましたね」


「えぇ~、確かに端折りましたけど・・・・?」


あれ?『さん』付けで呼ばれた。なにかいけなかったのだろうか、よくわからない?

いまだ震えているアリアの顔が徐々に青から赤に変化していく。

なんか嫌な予感がする。


「なんで!?私が今まで生きてきて、未だに習得できていない【無詠唱魔法】を使えるのよぉ!」


「なんでって・・・習得してるから」(* ̄∇ ̄*)エヘッ


「ありえない。どうして!ミキは規格外にもほどがある」


「そんなに褒められると照れるなぁ~」(〃▽〃)ポッ


「褒めてるんじゃなくて、呆れてるのよ!」

「もうミキのやる事、なす事に驚くだけ疲れるからやめにします」


そんな一悶着があったが、今は朝食を10リル払って食べ終える。

(残金:12,200リル(銀貨1枚、銅貨22枚)←こまめに計算しないと忘れそう(作者の声))


クエストを受けるため、ギルドに向かう。

お金も少し貯めないといけないし、生活用品も足りないものを揃えたいからね。


ギルドに着くなり、クエストボードと睨めっこを始める。

現在の私のランクは【 F 】。依頼は主に採取系が多く、討伐系は少ない。

そんな数少ない討伐系クエストの1枚に目を止める


———————————————————————————————————

討伐クエスト

・ランク【F】

・依頼内容:グレーウルフの討伐

・報酬:1体につき300リル

・数量:制限なし

・備考:メリッサの街より南下10kmのところにある森に生息地あり。1体ずつの戦闘力は低いが、5~8体ほどの群れで行動していることが多い。また毛皮は素材として、1枚につき2000リルにて【買い取りカウンター】で売却可能。破損がひどいものは買い取り不可。

———————————————————————————————————


このクエストが良さそうだ!用紙をボードから剥がし、受付まで持っていく。

昨日ギルドカードを発行してくれたお姉さんに、ギルドカードと依頼書を渡す。


「このクエストお願いします!」


「はい、こちらのクエストですね。OKです。依頼を受理しました」

「初めての依頼ですね。いきなり討伐系で大丈夫ですか?」


「大丈夫です」ピース v(≧∇≦)イェーイ


「自信満々ですねw。頑張ってください。ギルドカードの依頼達成履歴を確認してください」


ギルドカードを返してもらい、言われた欄を見る


依頼達成履歴:ランク【F】・依頼内容:グレーウルフの討伐【未】


「OKです、表示されています」


「ではお気をつけていってらっしゃいませ」


————————————


門番のクレイさんにカードを見せて通してもらい、南にあるという森に駆けていく。

アリアは私のポケットに!定位置になったのだろう、納まっている。

それにしても、昨日のゴブリン戦に時も思ったが、速いな私。

そこそこ全力で走ってるつもりなのに疲れない。

草原の草木がものすごい速度で過ぎていく。


「とうちゃ~く」


駆けること15分。森を発見し、入り口と思しき場所で停止する。

距離と時間から自分の出していたスピード割り出す。車と変わんない速度が出ていたことに気づく。

そして息も上がってなければ、汗もかいていない。(この体、疲れないな!

昨日の街までの移動も走ればよかった!(残念!!


森の規模は東京ドーム4個分くらいだろうか?そこそこ広い。

アリアと目配りをして、互いに頷き、森へ入っていく。

歩き始めること10分。魔物がこちらに向かって走ってくるのが見えた。

私たちの匂いでも嗅ぎつけたのかもしれない。

数にして6体の群れ。クエストの情報通りである。


―ステータス―


名称:グレーウルフ

Lv :10

種族:魔物【狼】


HP:1500/1500

MP:200/200


ATK:400

DEF:300

INT:20

SPD:500


~スキル~

・なし


【鑑定のカフス】の効果で魔物の情報が頭に浮かび上がる。

昨日無理して買っておいてよかったと改めて思う。これならクエスト対象の魔物を間違えなくて済む。


先頭を走るグレーウルフがもう少しで私達のいる位置まで到達する。


右手を左腰にある刀の柄を掴む。

今日はクエストをこなしながら、魔法を試すと決めている。なのでやってみよう。

まずは純粋な魔力だけを刀の柄を通して流し込み、刀身に集めて圧縮するイメージ。


【魔刀付与術(刀への魔力伝導率が通常の10倍)】発動


ここで私こと、ミキが設定したこの蒼龍刀のもう一つのギミックを紹介しよう!!

先ほどの様に魔力を刀に流し込み、内部で圧縮させる。

それにより、抜刀の瞬間に圧縮された魔力が膨張、爆発し、剣速を格段に上げることができるのだ!

しかも!蒼龍刀事態にも(魔力伝導率が通常の10倍)が付与されている!

理解の早い方はもうおわかりだろう!


例えば、MP10消費して刀に流し込むとする。

消費MP10×スキル効果による10倍×蒼龍刀効果による10倍=常人がMP1000消費してやっと繰り出せる攻撃と同等の威力が放たれる。


今回も、もちろんにMP10消費です。(低燃費・高効率!素晴らしい)


グレーウルフが私に向かって大きなアギトを開き、飛び掛かる。

【居合い】の間合いに侵入してきたので、狙いを定める。



————————天〇ける〇の閃き(なんちゃってwwww



しかし実際に、神速の居合い斬りが放たれ、一瞬、無音の刻が流れる。


飛び掛かってきたグレーウルフが、空中で口から尻尾までを断ち切られ、上下に分断されながら地面に落下する。

決まった!!(フフッ( ̄ー+ ̄)ニヤリ


「ねぇ、ミキ」


「なに、アリア♪」


「・・・・・毛皮」


「・・・・あっ!」


しまった。あれじゃ売り物になりませんよね。次からは気を付けます、ハイ。

自分の動きに歓喜しているところに、アリアの的確な指摘。(案外、天然な娘w


仲間の死亡を目の当たりにした後続たちは、急停止。間合いの外まで距離を空ける。

グルルゥ~と唸りながらこちらを威嚇する。


右手を下に降ろし、構えを解く。次は属性魔法を試してみる。

毛皮を傷つけないようにするために、魔法を選択する。

火と雷は焦げちゃいそうだからダメ。光と闇は論外。

風は・・・さっきの居合い斬りみたいになりそうなのでダメ。

水か土かぁ・・・・・よし、決めた。水魔法にしよう。


しかし、水をただただ創り出して攻撃では面白くない。毛皮も濡れちゃうしね。

だから一工夫する。強くイメージする。

不定形な水にまず形を持たせる。極力細長く、先端は鋭利に、長さは30cmの円錐状。

イメージは【槍】。そして一気に凍結させる。水魔法の派生系 —【氷】を創り出す。


左手を掲げ、5匹のグレーウルフの眉間に狙いを定める。

そして、【無詠唱魔法】により呪文の結語だけ詠唱する。


「アイスランス」×5


掲げた左手の周りに瞬時に創造され、空中で待機する氷槍。


「撃ち、貫けぇ~~」


【投擲(師範代)】スキル発動。


ミキの叫びと共に振りかぶった左手、連動して猛スピードで飛んでいく氷槍。

それに気付いた魔物たちも回避行動を起こすが、時すでに遅し。

全弾、各グレーフルフの眉間に穴を穿ち、絶命させる。

穴の大きさは直径1cm。これなら毛皮も問題なし。

よくできました。わ・た・し。(* ̄∇ ̄*)エヘッ


「相変わらず、出鱈目ですわぁ~」ハァッ(ため息


もちろん、アリアのため息である。


「アリア、魔物の解体の仕方教えて!」


「はい、はい。分かりました。」


なんだかんだ言って、きちんと教えてくれる相棒は頼りになる。


毛皮も5枚無事にゲットできたので、アイテムボックスの中にしまっておく。

アイテムボックスには生き物は入れれない。けど、解体し、素材としてなら入れられる。

ボックス内の物質の時間は停止させられるから、腐ったりする心配もなし。(この辺もテンプレw


「浄化」をもう一度使用して、武器や防具の解体作業時に付着した血のりを洗い流す。

さっぱりして、次の獲物を探そうとした。


その時————


「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」


森の奥から悲鳴が轟く。

順次に反応し、顔を悲鳴がした方向に向ける。すぐさま走り出す2人。




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