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転生してケモミミ娘魔法剣士になりました~双刀乱舞~  作者: けもみみフサフサ
第一章 冒険の始まり 蜂蜜の街 メリッサ編
4/44

4話 祝!冒険者になりました。

4話目です~。

11/22:主人公のステータスと魔法の使用を変更しました。

いま私は街に入る門の前で受付待ちの列に並んでいる。

この辺りで1番大きい街なだけあって商人の馬車が結構な数並んでいる。

少し時間がかかりそうだ・・・あれ?そういえば!


「ねぇ、アリア! ここの門番さんにアリアの姿って見えるの?」

「魔術の才がないと見えなんだよね?」


「それは大丈夫!」

「私たちピクシーは精霊族の中でも少し特殊で、身分証は必要ないの」

「ピクシーはこの世界において、神の使いとされ、敬われているからフリーパスなの!」


なにそれ、羨ましい。


話の続きによると、同じ精霊族のエルフやドワーフは魔術の才がなくても普通に姿が見えるらしく、身分証が必要とのこと。

あと大陸に住む種族の比率はこんな感じ!

人族:3割、獣人族:4割、精霊族(ピクシー除く)2.9割、ピクシー0.1割。

もともと個体数が少なく、生き残るために姿を隠して生活しているということ。


「にゃるほどねぇ~。ん?待って、それじゃ~・・・」

「アリアと会話してる今の私の姿って、周りから見れば一人で喋ってる変な奴ってことになるんじゃあ・・・」


「・・・・・そうなるわね、忘れてたわ」(ノ≧ڡ≦)てへぺろ


ちょっとアリアさん、私だけが精神的ダメージをくらったんですけど!!

そんな大事なこと忘れないでよ。


「じゃ~、アリア! 周りに人がいるときは念話で会話しよう」


「ミキって念話使えたのね」


「一応は・・・・試しにやってみようか」

「私の指に摑まって、私にアリアの魔力を少しでいいから流してくれる!」


「はい、はい、それじゃ~いっくよ~!」


念話の対象者登録の仕方は道すがらの会話の中で聞いていたので実践です。

アリアの魔力が指から流れてくるのがわかる。

これがアリアの魔力の質、すごく柔らかくて暖かい感じがする。


「うん、ありがとう!もういいよ、アリアの魔力登録したから!!」

「今から念話で話かけるね」

『アリア、私の声聞こえてる?』


『うん、大丈夫。OKだよ~』


念話成功。これで周りから変人呼ばわりされずに済む。


そんなこんなしてると、私の受付の順番になった。


「こんにちわ、獣人のお嬢ちゃん。俺はここの門番のクレイだ。ようこそメリッサへ!」


「こんにちは、クレイさん。私はミキ・シラサギって言います」


「ミキ・シラサギね。確認するから身分証出してくれるかい?」


「えぇ~と、あのですね。私すっごい田舎から来たので身分証を持ってなくて・・・」

「ここで仮の身分証を発行していただきたいのですが」


「へぇ~、そりゃ長旅だったんだろ。お疲れさん!」

「よし、発行するからこれに手を置いて魔力を流してくれるか!それでここに嬢ちゃんの基本情報が表示さてるようになってる」


クレイさんが手形の凹みがある石板(30cm四方、厚さは2cm)を目の前に置いてくれる。

言われた通りに手を置いて、魔力を流し込む。


―ステータス―


名称:ミキ・シラサギ

Lv :2

性別:女性

年齢:16歳

種族:獣人【虎】


あれ?Lv.が上がってる。さっきゴブリン狩ったからだろう。

あとでステータスを確認しておこう!

それに種族も【白虎】じゃないな・・・・まぁ、いいか。

アリアも私の種族見て驚いてたし、騒がれるよりましだ。


「ほい、嬢ちゃん。仮の身分証できたぜ!」


白い木の板をペンダント風にしたものを渡してくれた。

それは前世でいう軍人さんが持ってるドックタグそのものだった。

発行費の銀貨1枚を渡しす。

クレイさんのありがたいお話は続く。


「嬢ちゃん、腰にあるそれは武器かい?」


「はい、刀です」


「刀なのかそいつは!いやぁ~な、そんな入れ物に入った刀は見たことなかったもんでな!」

「普通は剣と同じで革製の鞘か木製の鞘なんだが、それは何製なんだい?」


・・・・・あれ?アリアは特に何もいってなかったんだけどなぁ。


『アリアさん、どういうことでうか?』


『・・・・・・ごめんなさい。気にはなってたけどミキの戦闘の驚きの方が大きくって、忘れてたわ』


『ふむ、刀と鞘はオリハルコン製なんだけど。言ってもいいも大丈夫?』


『えっ!オリハルコン!!それって伝説級の鉱石じゃない。』

『本当に!!どこで手に入れたの!!』


すっごい勢いで聞いてくるので、とりあえず抑える。どうどう。

生まれたときからずっと一緒に持ってるから、どこで手に入れたかは分かんないと誤魔化すしかなかった。


『う~ん、とりあえずオリハルコンなのは黙ってたほうがいいよ思う。』


『了解!』


悩んでるように感じたのか、クレイさんが首を傾げながら聞いてくる。


「聞いちゃまずかったか?」


「いえいえ、ただの鉄製ですよ。刀の斬れ味が良すぎて、革や木だとすぐに駄目になっちゃうんですよ」


「ほぉ~、そりゃきっと有名な鍛冶師が造った業物なんだろうなぁ」

「ってことは、冒険者になるのかい?」


「はい、その予定です。この街にも冒険者ギルドはありますか?」


「あるぜ!そこの大通りのちょうど中間地点右側に看板が出てるからすぐにわかる」

「その周りに宿もいくつかあるから、好きなとこに泊まればいい」

「あとギルドで初回冒険者登録するのにも銀貨1枚かかる。登録後にギルドカードをもらったら、それを持ってもう一度、俺のとこに来なっ!」

「仮の身分証の返還で、さっき支払った銀貨1枚を嬢ちゃんに返せるからよ」

「それ後はギルドカードが身分証代わりになる、失くさないようにな!」


めっちゃクレイさんええ奴やぁ~。親切やぁ~。

そういえば、アリアがこの街の治安はいいって言ってもんな。

メリッサいい街やぁ~!最初の町がここでよかった。


「クレイさん、ありがとう。また後で来るね!」


「おう!いってらっしゃい。」


クレイさんに感謝し、門を抜ける。


目の前に街の風景が広がる。大通りには多くの人で溢れている。

さらに、人族以外の種族の姿も目に付く。

兎人族特有の長い耳、頭に2本の角が生えているのは龍人族だろう。

あっちの耳が少し尖ってるのはエルフ。

背が低くエルフより耳が横長く尖っているのがドワーフ。

種族が混在して暮らしているようだ。

それでもこの街は、人族の割合が多いみたい。門番のクレイさんも人族だったし。


それでいて町は整備されていて、清潔に保たれているのが見て取れる。

うん、綺麗な町だな。中世ヨーロッパ的な町だ。いいね、ファンタジー感が半端ない。


教えてもらった道を抜け、冒険者ギルドに向かう。

だが、すぐに見つかった。


「デカイッ!!」


その建物は、周辺の施設と比べても、かなりの大きさだった。

ギルドの入り口を多くの冒険者であろう身なりの人たちが行き来している。

厳つい人が男性の多いなぁ~。あっ、少しだけど女性もいる。


『出陣じゃぁ~』


『ミキ、何言ってるの?』


『ノーコメントで!』


そうだった。アリアと念話繋げたままだった。

今の聞かれてしまった。恥ずかしい。


入り口の扉を潜る。

中は街同様に清潔な感じ。少しお高目なホテルのフロントみたいな感じだろうか。

酒場をイメージしていたのだが、そんなことはなかった。

受付は4か所あって、それぞれに受付嬢がいる。

その奥に少し開けた場所があり、【買い取りカウンター】とあるので素材の売却場所であろう。


早速、空いていた受付に移動する。


「すいません、冒険者登録したいのですが!」


「いらっしゃいませ、登録ですね。お一人ですか?」


「はい、一人です」


「では、こちらの石板に手をかざして、魔力を込めてください」


門番さんのところにあった石板より少し造りがしっかりした物が目の前に置かれた。

やり方は同じようなのでさっさと済ませる。


表示された内容を確認していく受付嬢さん。

さすが慣れているだけあって、動きに無駄がない。


「職種を打ち込みますので、教えてください」


「魔法剣士です」


「魔法剣士ですか・・・? 初めて聞く職種ですね」


「そうなんですか? 私、武術の才と魔術の才があるので、刀と魔法を使います」


「それはすごい、武術と魔法をお持ちなんて!あなたのこれからが楽しみですわ」


受付嬢さんにもアリア同様すごく驚かれた。

やっぱり両方持っている人はかなりレアらしい。

そのあとはスムーズに進み、登録完了。ギルドカードを発行されて渡された。

形はやっぱりドックタグ。こっちは金属製で、色は銅貨のような色。

おそらくブロンズっと言ったところだろ。

発行費の銀貨1枚を渡す。


「はい、確かに。では説明させていただきます」

「まずはカードの表面を見てください」


————————————————————————————

名称:ミキ・シラサギ

Lv :2

性別:女性

年齢:16歳

種族:獣人【虎】

職種:魔法剣士


冒険者ランク:【F】


依頼達成履歴:



討伐履歴:



————————————————————————————

「ミキさんの基本情報と冒険者ランク、依頼達成履歴、討伐履歴になります。」

「ランクは S (白金)> A(金) > B(銀) > C(青) > D(緑) > E(赤) > F(銅) になります」

「達成したクエストや功績によって判断され、昇格します。ランクCからは昇格試験がありますので」

「依頼達成履歴は受注したクエストが表示され、完遂してないときは【未】、完遂すれば【完】と表示されます。」

「討伐履歴は倒した魔物の履歴が記録されます。ギルドの受付で確認するときはもっと詳細な内容が確認できるます」

「討伐履歴に盗賊以外の人を殺めた場合、牢屋行きになりますので気を付けてくださいね」


盗賊いるんだ・・・・・牢屋行きは嫌だね、うん!

というか盗賊は魔物扱いなのか。なんとも世知辛い。


「ギルドカードの裏面は時刻と方位が分かるようになっています」

「あとギルドカードは偽造できないように造られています」

「紛失した場合、再発行には銀貨50枚必要になりますので失くさないでください」


ギルドカード便利すぎる。あと、再発行費用が高い!これは確かに失くせない。


「ここまで、ご質問はありますか」


「いえ、ありません」


「では次はクエストについてです」

「後ろの壁に7枚のボードがあります。各ランクごとに依頼が分けられています」

「自分のランクのボードから受けたいクエストの内容が書かれた用紙を受付まで持ってきて下さい」

「受付で用紙とギルドカードを提示してもらえれば処理をし、受注完了です」

「クエストを完遂された場合は、受付でギルドカードを提示してください」

「詳細をこちらで確認したのち、報酬をお渡しします」

「クエスト先で討伐した魔物からの素材などは、あちらの【買い取りカウンター】で売却可能です」

「素材のレア度、状態の良さなどを考慮して買い取らせていただきます」

「以上でご説明は終わりになります。再度、ご質問はありますか?」


「大丈夫です。ありがとうございました」(ペコリ)


皆さん感謝のお辞儀は大切だよ!

これで晴れて冒険者の仲間入りとなった私。

明日からクエストをしばらくこなしてみよう。

魔法もまだ試してないから確認したいし。


とりあえず、ギルドをでて門番のクレイさんのところに向かう。

仮の身分証とギルドカードを渡し、確認してもらう。

銀貨1枚とギルドカードが返ってくる。


「頑張れよ、嬢ちゃん」


頭をポンポンされて激励してくれた。

クレイさんに手を振って別れた後、今日泊まるための宿を探すことにした。



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