11話 パーティー登録、その名は———
11話目。今回は少し短いです。
只今、戦闘の真っ最中!!
【殺人昆虫の迷宮】第5階層、ダンジョンボス。
―ステータス―
名称:ボイズンスコーピオン
Lv :38
種族:魔物【昆虫】
魔物ランク【C】
HP:5,780/7,000
MP:740/1,200
ATK:1,560
DEF:2,150
INT:120
SPD:1,050
~スキル~
・毒付与
・物理攻撃軽減(15%カット)
体長は5mを超え、堅い殻に覆われている。
魔物の武器は強靭なハサミ、毒針の付いた2本の尻尾。
「ハイネ、あいつ引き付けて!メルルは、ハイネのHP回復お願い」
「私はまず2本の尻尾を斬るから」
連携はこれまでの階層と同じ。
盾役のハイネが引く着け、私が攻撃。メルルがサポート。
1本、また1本、私が尻尾を切り捨て、攻撃手段を減らしていく。
怒ったサソリがヘイトを私に向けるが、そこはハイネ。
片手剣ですかさず頭部へ1撃、ヘイトを管理する。
さすがは守護騎士。
ハイネの動きは悪くない。なのに前回、2階層で終わったのって・・・・
本当に組んだメンバーの、攻撃役or回復役がダメだったのだろう。
もしくは両方。
「ミキさん、ラストお願いします!」
「OK!あら、よっと!」 タンッ―跳躍!
「雷斬」
ポイズンスコーピオンの心臓があると思しき所に、上空から蒼龍刀を投擲。
背中から地面に掛けて貫き、縫い付ける。
断末魔の叫びをあげ、力尽きたのか、その巨体が沈む。
「ミキ~!ハイネ~!」
後衛だったメルルが、私たちの所に駆け寄ってくる。
3人でハイタッチ。ィェ━ヽ(*´∇`)人(´∇`)人(´∇`*)━ィ!!
素材として、ハサミと堅い殻を解体し、剥ぎ、「シャドームーブ」で帰還。
試験官のライザックに狩った魔物の素材を見せて、私たちは待機。
あとは他の受験PTが帰ってくるのを待つばかりである。
昇格試験は予定通り、3日間で終了となった。
結果発表———
「では、今からCランクに昇格できる者の名前を読み上げる」
「まずは、ミキ、ハイネ、メルル」
「3名は今回唯一、全層突破したPTメンバーだ」
「また、盗賊による妨害を排除し、攫われた受験者の救出も成し遂げた」
「文句なしの1位通過だ、おめでとう」
「続いて・・・・・」
今回の昇格試験で合格者は、全部で12名。
盗賊だったダラス達を除いて、他に死人も出ることなく、無地に終わった。
メリッサの街に戻ったのは、翌日の正午。
冒険者ギルドで、手続きを終え、晴れてランク【C】冒険者となった。
ターニャさんから、青いギルドカードを受け取る。
そこへアリアとセナが、迎えに来てくれた。
「ミキ、おめでとう!」
「お姉さま、昇格おめでとうございます!!」
「アリア、セナ。だたいっゴフッ・・・」
いきなり抱きついてきたセナの勢いを殺しきれず、派手に転倒。
しこたま頭を床にぶつけてしまった私。
「ご、ごめんなさい」と誤ってくる彼女に、「大丈夫×2」、久しぶりに頭を撫でてあげる。
その様子を近くで見ていたハイネとメルルに、笑われてしまったがな。
その2人を見たセナが質問してくる。
「お姉さま、こちらの方々は?」
「紹介するよ。一緒にPTを組んで試験に参加した、ハイネとメルルだ」
「ハイネは守護騎士、メルルは治癒術師だ」
「ハイネ、メルル。この子が先日話した、弓術師のセナだ」
「こっちがピクシーのアリア」
「2人とも今後、PTメンバーとして組むことになったから、仲良くね」
「「「初めまして、よろしくお願いします」」」
アリア、セナ、メルルが挨拶する中・・・
「ミキさん、ピクシーのアリア様はどちらに居られるのですか?」
しまった!ハイネには魔術の才が無かったんだった。
困ったな、どうしよう・・・・・・・あっ!
いい考えが浮かんだ私は、徐に髪留めえを外してアリアに近づく。
蝶々結びにした紐だけが、不思議と宙に舞っている光景。
「ハイネ、これでどう?」
「なるほど、そちらに居られるのがアリア様ですね。よろしくお願いします」
「声は後で念話を繋げれば聞こえると思うから」
その後はセナの家で昇格祝いのパーティーだった。のだが・・・
料理は今回も、ほぼ私一人でするはめに!
救いと言ったら、メルルが材料を切ってくれる事か。
調理までは無理だった。冒険者の人って料理できないのだろうか?
翌日———
「ガーナさんいますか?」
「おぉ~、主か!仲間が増えておるの」
「この間、Cランク昇格試験で知り合った、ハイネとメルルです」
「3人とも、無事合格しました」
「それは重畳で何よりじゃ!して、今日は何の用じゃ?」
「この素材でセナの防具を造ってほしいのですが!」
「費用は銀貨50枚で足りますか?」
素材は【ポイズンスコーピオンの甲殻】である。
堅さは申し分なく、重さも軽装備で留める事が出来るだろう。
「銀貨30枚ってとこかの。儂に任せるのじゃ」
「セナ、こっちでサイズを測るから、付いて来てくれなのじゃ」
3日後、新しい防具が出来た。
防具:スコーピオンの軽装備一式 防御力+2,000
玉鋼の胸当て 防御力+1,000
これでセナの防御力も格段に上がる事だろう。
更に1か月が経過———
セナもランク【C】へ昇格した。
全員がランク【C】になったこの日。
私たちのPTが、クリスタリアの地に、産声を上げた。
《アハト・フリューゲル》
メンバーはお馴染み、
・ミキ・シラサギ Lv.35(リーダー)
・セナ Lv.30
・ハイネ Lv.32
・メルル Lv.31
※アリアは冒険者じゃないから、ギルドでのPT登録はできません!
これからの後、語り継がれる事となる伝説のパーティーの誕生である。




