1話 キャラメイキングに励む
初投稿です。内容や文章が拙いですがお許しを。
11/21:魔法の使用を変更しました。
ここどこですか?
目が覚めると視界に入るのは真っ白な空間。
そんな空間のど真ん中には黒っぽい机とこれまた黒いPC。(見た感じハイスペ)
その他に目新しいものがないのでとりあえず机に向かい、座って、PCをポチっとな!起動してみる。
起動音が響く。
そしてPCの画面にはこう表示された。
『キャラクター&ステータス設定』
「・・・これは何かのゲームなのか?」
けど、待てよ。そもそもなんで俺はこんなとこにいるんだっけ?
俺、確かあの事故で死んだよな?
徐々に記憶を手繰り寄せる。
改めてまして、おはようございます?こんにちは?こんばんわ?・・・うん、今何時だろう(笑)。
俺の名前は『白鷺 美樹』といいます。今名前を『ミキ』と呼んだやつ!!
・・・・ギルティー。
まぁ~俺も名前だけだとよく性別を間違えられたのは記憶に懐かしい。
正しくは『シラサギ ヨシキ』と読む。ちゃんと男だからな、勘違いするなよ!
年齢は28歳の小さい企業の会社員。
副業でイラストレーターをやってなんとか暮らしていた。(会社にも許可取ってあるからな)
いつものように仕事が終わって、家で副業のイラストのお仕事するために独り暮らしのマンションに帰宅していた。ここ何年も通いなれた道、見慣れた風景や街。いつもの交差点の横断歩道を渡る。
トラックが突っ込んでくる。そこで記憶は一旦途切れた。
言っとくけど、ちゃんと青信号で渡ったからな。
トラックの運ちゃんがどうせ居眠りかよそ見して運転してたんだろう。
なんだろ・・・テンプレだね、まごうことなきテンプレな状況。
そして俺はあっけなく死んだ・・・・・はず。
そんな記憶を思い起こしながら改めて今の状況。
「さっぱり意味が分からん」
「よくある小説だと、死んだから神様に呼ばれて、『あなたは死にました。』って言われてなんか話が始まる的な―」
「そんでもって何かしら『恩恵』という名のチートな能力くれてどっかの異世界にレッツ・ゴー的な―」
そんなことを10分くらい独り言でつぶやいていたけど、特に状況が変化することがなさそうなので、あきらめてもう一度PC画面に向き合う。『キャラクター&ステータス設定』と表示されている画面を見る。
「———キャラ作成してみるか」
とりあえずこのゲームので使うであろうキャラクターを作成してみることにした。
キーボードとマウスを操作する。
名称:ミキ・シラサギ
性別:女性
種族:獣人(虎)
(えっ!お前男だろ!しかも『ミキ』って、あと獣人って!!)と思ったヤツ。いいだろゲームなんだから。獣人(ネコ科)のケモミミ最高じゃないか!!ネカマ?そんなの知らん。さて続き、続き。
え~と、職種はっと・・・・
守護騎士:片手剣と盾、もしくは斧。攻防一帯のスタイル。タンク役。
戦士:両手剣、槍、もしくは己が拳を使う。攻撃特化スタイル。前衛役。
魔法剣士:片手剣or刀を装備し、魔法も使えるハイブリット。
武器に魔法で各属性魔法付与可能。遊撃役。
弓術師:弓術で中距離を得意とする。中衛役。
矢にデバフ効果を付与して攻撃できる。
魔術師:攻撃魔法がメインの魔法使い。治癒魔法は苦手。中衛役。
治癒術師:回復魔法がメインの魔法使い。攻撃魔法は苦手。後衛役。
召喚師:魔物と契約し、己が眼前に召喚する。後衛役。
魔物は下級・中級・上級・神級が存在する。
6種類かぁ~・・・・・じゃぁ、魔法剣士で!(即決
俺、純魔法使いみたいなのとか苦手なんだよな。近寄って斬る、これに限る。
えっ?それなら、守護騎士か戦士じゃないかって!魔法使いたいじゃん!
次はステータスだな、スキルポイント(SP)はまぁ~最初だし少ないだろう、50くらいかな?
SP:1,000,000,000
・・・・・・・・はぁ?
「えっ!なにこれ。多すぎじゃない」
「こんなにあったらこの子、チートキャラにできちゃうじゃん」
「いいの?このままステ振っちゃっていいの?」
とりあえずというか・・・よくわかんないけど開き直って振っていくことにした。
ステ振り始めて1時間。こんなものかな。
ATK、DEF、INT、SPDなどのほか、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、光魔法、闇魔法、あとは各種耐性、スキルにもSPを振ってステータス完成。もちろんポイントは全部使ってやったぜ。(ざまぁ~)
よし、お次はキャラメイキングだ。(猫耳まってろ~)
キャラメイキング画面・・・・真っ白なんですけど。
何ですかこれ?キャラどうやって作れと?目をパチパチ。
そこで改めて机のPC回りを見回してみる・・・・・あっ!
机の隅のほうに液タブ発見!(接続はされてるみたい)
あっ、よく見るとこの画面は・・・・俺がよく使ってるイラストソフトじゃないか。
ってことな何か!俺が自分でキャラクターを描けってか!
「フッ、フフッ、フハハハハッ」
「いいだろう。描いてやろうじゃない。おもっきし可愛くて凛々しいおんにゃの子描いてやるよ」
「現役イラストレーター舐めんなよ」
「もういっそ、ついでに武器とか、衣装も描いてやるよ」
―描き始めていったい何時間たったのだろう。
自分が納得いくまで描いてた。描きまくったさ。
なのに不思議と眠気や疲労感は感じなかった。
そして描き上がったキャラがこちら。
膝裏くらいまである長い白髪、その先端付近と同じく白いケモミミには黒色のメッシュが混じった感じ。イメージでいうと聖獣の白虎みたいな。
眼は両目とも金色。白人みたいに白く、きめ細やかな肌。
服装は黒い短パンにインナーは白を基調としたYシャツのようなもの。
外套は少しくすんだ青色で落ち着いた感じ。手にも衣装に合わせた黒っぽい手袋。
膝上、太ももの中間まで来る黒のハイニーソに、膝下くらいまでの革製のロングブーツ。
その他、少々アクセサリーも。髪を結ぶ紐とかね。
武器は少し凝って、刀なんだけど刀身が青っぽく透き通ってる少し変わった形。
それを収める鞘は・・・これ鞘って言っていいんだろうか?
機械仕掛けで納刀してるときは刀を全体的に挟んでる感じで、抜刀するときはそれが緩む感じ。
刀だから「やっぱり居合いは外せない」っと思い、居合いするときは少しギミックが作動するような設定を余白に描きかき。それが腰に2本。腰の左右1本ずつある感じで、革製の専用のベルトで帯刀してる。
自分で描いといてなんだけど・・・・
「やばいっ、かっこかわいい」(古い)
自画自賛である。
俗にいう武器娘である。
「やっと出来たーーーー」
「これでやっとゲームができる」
「『キャラクター作成完了』を押しますか」
マウスを動かしクリックする。カチッ。
画面から眩い光が発して、視界が部屋と同様に白で塗りつぶされる。
なんか嫌な予感がする―――とヨシキが思った瞬間、再び視界がブラックアウト。
意識が再び闇に溶ける。
地道に続けていきたいと思っています。頑張る。