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第五話

「分かりました。」


確かに、リアルの体まんまだと危ないよね。


「それじゃあ、髪の色を艶を消した銀色に、肌の色を白めにしてください。」


『分かりました。………こういった感じになりますが?』


「あ、髪色をもう少し明るめに……あ、そんな感じです。」


う~ん、完璧!白い肌に鈍めの銀色が良く映えてるわ。


『ではこれでアバターを登録致しますが、宜しいでしょうか?』


「はい。これでお願いします。」


『分かりました。ではこれからGeneric World Onlineの説明を始めますが、宜しいでしょうか?』


「此方からお願いしたい事でしたので、寧ろありがとうございます。」


『分かりました。…と言いましても、詳しい事は申し上げられません。それで宜しいのであれば。』


そこで聞いた話によると、このゲームは大半がテンプレで、主にスキル制を用いており、どちらかと言えばステータスよりもプレイヤースキルが求められるらしい。ただ、ステータスが無いわけではないので、ステータスによる補正もきちんと入るようだ。PKについては、推奨はしていないが、禁止もしていないようだ。ただ、自分より下の相手を倒しても旨味は全く無いようだ。旨味を得るには、格上の相手を倒さなければいけない。このゲーム限定のシステム、"下剋上"を用いると、勝利時の報酬を約二倍にすることが出来るらしい。但し、そのシステムの使用中に敗北した時、デスペナルティーが二倍になってしまう危険性もあるようだ。職業は無いが、"ジョブタイトル"と呼ばれる称号で、その職業に関係する箇所を補正させるようだ(勿論、ごく普通の、テンプレとも言える称号もあるらしい。)。ある程度ストーリーを進めていくと、クランを立ち上げることが出来るようになり、ギルドにある依頼の幾つかを優先的に請けることが出来るようになり、立ち上げには紋章球が必要になるようだ。紋章球の力は、クランマスターの称号効果を、多少受ける事が出来、クラン専用のスキルもある、ということだ。


『他にも色々な事がありますが、その時が来たらお伝えしましょう。』


「分かりました。え~と特殊AIさん?何か物凄く変な感じがしますね。あの、必要が無いかも知れませんが、貴女に名前を付けても宜しいですか?ここまで楽しくお話ししてきたのに特殊AIじゃ何か違和感を感じちゃいます。」


そう言うと、特殊AIである彼女は急に、


『え!?い、良いのですか!?』


思いっきり食いついてきました。


「え、あ、はい。」


『それでは、あの、宜しくお願いします。』


「分かりました。」


さて、見た目はかなり清楚な感じで、ちょっとしたお嬢様みたいな感じ。そこを名前に盛り込んで、


「そうだな~、…………レタニエール、なんてどうかな?」


『レタニエール、ですか。レタニエール、レタニエール。フフフッ、良いですね、ではこれからレタニエールとして頑張ります。これからも宜しくお願いします。』


「は?へ?お願いしますって何?何で?」


『実はですね、私達AIと言いますか、NPCと呼ばれる存在には、好感度と言うものが存在していまして、これが高いとNPCの方々と友好的なやり取りが出来るようになったり、エネミーが仲間にに成りやすかったり、色々有るんです。』


「なるほど。そういう特典も有るんですね。」


『はい。その中で、私のような特殊AIは、好感度を上げた状態で名前を付けて頂くと、付けた人の専属AIとなるんです。』


「ははぁ。だから、お願いします、と言うこと何ですね。」


『はい。そう言うことです。』


何か物凄く嬉しそう。それこそ語尾に♪がついているようなレベルで。……まぁ、付けた名前を喜んでくれるのなら、此方も嬉しいよね?

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