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第一話

最近、TVでよくやっているCMを見て、私は溜め息を吐いた。


「な?面白そうだろ?だからさ~、一緒にやってくんね?」


「何言ってんの、私がゲーム苦手なのを知っていて言ってるのかしら?その口は。」


「ちげぇって。大丈夫、いくら戦闘苦手だとしても、俺が護る!」


「やだ。って言うか、これ最新作でしょ?どうやって買ったのさ、アンタ金そんな持ってないでしょ?」


「福引きで当てた。」


「……………。」


そうだった、こいつの幸運はチート級だったんだ。


「何、二つも当てたの?」


「いや、友達がβテスターで、特典として二つ貰ったから譲り受けた。その後福引き引いたら当たった。」


「お前の幸運は化け物か!!?」


な、なんだこいつ、ラッキー通り越して最早怖い。


「んじゃ誰か友達とやんなさいよ。」


「友達の八割βテスター、残りの二割、ゲームって何?人口。」


「……………。」


「ちなみに、生産職あるらしいよ。」


「……マジ?」


「友達から聞いたところによると、作る難易度は高いけど、やりがいを感じるって。」


「ふ、ふ~ん。だからどうしたのさ。」


「いや?ただの独り言。」


「………そ、そう。」


「まあ良いや、話だけでも聞いてくれてありがと「……………やらせてくれない?」…どうしたのさ、やる気無いって言ってたのに。」


くっそ、こいつわかっている癖に!!ニタニタしやがって!!


「そんだけ生産が楽しそうならやるしか無いでしょ!?」


「ホント?ありがとー、姉ちゃん!」


「……そのかわり、私の事、護ってよ?」


「当たり前だよ。誘ったのはこっちなんだし。ただ、ずっととはいかないけどね。」


「わかってる。ある程度の自衛は出来るようにするわよ。勿論、アンタの装備も作るつもり。」


「Thank You!」


「……無駄に発音が良いわね。」



「それで?何時から始めれば良いの?」


「今からアバターを作った方が良いけど、サービス開始は明後日のお昼から。」


「…あれ?アンタの夏休みって何時から?」


「明日終業式。そこから一ヶ月半位夏休み。姉ちゃんは?」


「早朝からパン屋で仕込み。昼からは無いけど、急に来るかも。…だから、ずっとは出来ないよ?」


「大丈夫大丈夫。それだけありゃ充分充分。…それじゃ、アバター作るべ?」


「……………どうやんの?」


「ちょい待ち……あ、あった。このヘッドギアを頭に着けて、寝ながら電源入れると、脳波をキャッチして、アバター作成ルームに行くらしい。そこで、ある程度の形を決めれるって。ついでにいえば、一応スキルとかも決められるらしいけど、今すぐじゃなくても良いってさ。」


そう言いながら佐助がヘッドギアを渡してきたので、しっかりと受け取る。


「ふ~ん、そうなんだ。あ、ありがと。」


「いいえー(笑)。あ、パソコンかタブレット、スマホとかに接続するときは、アプリを入れてからだよ?まぁ、機械に直接繋いだ方が速いけど。」


「OK、他に注意事項はある?」


「う~ん、少なくとも今は思い付かないな~。思い付いたらそんとき言うよ。」


「OK。あ、課題、ちゃんとやりなさいよ?中学ん時だって、夏休み最終日に全部やったじゃん。………流石に全部やりきれるとは思ってなかったけど、余裕を持ってやらないと………ね?」


「サー!イエッサー!」


目を笑わさずに笑みを湛えたら、流石に怖かったのか、何故か敬礼で返して来た。………あれ?そんな怖かった?


「じゃ、私は自分の部屋に入るから。………入んないでね?」


と言いながら恥じらうポーズをすると、突っ込み上手な弟から良い突っ込みが……


「入る訳無いし、なんだそのポーズは!?ヤラシイことなんかしねぇよ!てかさっさとアバター作ってこいや、器用貧乏!」


良い突っ込みが………


「ちょっと待てや!アンタにその渾名で呼ばれたくは無いわ!このイケメン中二病!」


「うるせぇ!そのアダ名で呼ぶな!」


「アンタが最初に吹っ掛けて来たんでしょ!?」


「おめぇが変なことするからだろ!」


~30分後~


「そろそろ止めにしない?」


「そ、そうだな。悪かった。」


「いや、元はと言えば私が悪かったから、ごめんね。」


喧嘩したら、お互い謝るのが普通だよね?


「でも、」


「?なんだ、姉ちゃん?」


「アンタにだったら、襲われても良いかな?いや、むしろ襲う!」


「はぁ!?ちょっ待て、おい!そのギラついた目で俺を見るな!」


「佐助、アンタ私に大人しく捕まりな!沢山愛でてやるから!」


「い、いやだー!だ、誰か、誰か助けてくれぇーー!!!」


~~~~~

しばらく、お待ちください。

~~~~~


「そう言えばさ~、スキルって何々有るの?」


一騒動を起こした後、少し落ち着いた私は、弟である佐助にそう聞いた。


「ん?教えてなかったっけ?」


「いや、教わってたら聞かないから。」


何でこいつはこう、ちょいちょいアホっぽいっていうか、天然みたいな発言をするのかな?疑問だ。


「そうだなぁ~、まずスキルは大きく四つに分けられる。」


話を聞くと、①物理戦闘スキル、②魔法戦闘スキル、③生産スキル、④補助スキル の四つに分けられていること。①は、剣スキルや鎚スキル等の武器スキルのこと。②は、火魔法や闇魔法等の攻撃魔法や回復魔法、補助魔法のこと。③は、そのままの意味で、生産関連のスキルのこと。④は、ステータスを上げたり、①、②、③の三つに当てはまらないスキルのこと。スキルは、Lvを上げることで成長するが、特定のスキル同士なら、合成して変化ができること。等を教えられた。

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