しょーとすとーりーず19
天上世界にもサイコロが存在する。
天上全ての存在がサイコロに振り出された運命である、とも。
賽に投げられ・転がりゆくは・運命ナル音響
投げ出されたサイの表面には世界が浮かびデテイル。
賽の出目、つまり天上世界の床に落ち着いたサイを覗いたソノ上面ノ主人公ガ手初めにナル私のあいて、ナノデアル。
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電撃の去来!!
!!!熾撃・姦傳・叱侵
主人公は私ソノモノとなり
私が世界、主人公、とリンクシテイル。
世界,主人公,私ハ並走シ交ジワリ一体トナル
賽は消えて無くなった。
サイの上面はスベテトナリ私は世界となって私を取り囲んだ。
私がムゲンにヒロガッテユク。
それから側面に描かれた四枚を探す旅、である。
四つの世界、がこのムゲンノヒロガリ、に埋まっている、それは地面の下の奥底にめりめりと引き剥がした地面に隠くれ眠っているかもしれぬ、見上げた星空の不意に透明な引き寄せるさまに凝然とピントに定められしウンメイやもしれぬ、意想外なる可能性、ならびに平々凡々な出合い頭、如何なるシュチュエーションこそすべてである、それを探し出すのである。
範囲は世界の果て時間の涯。
究極の宝探しを日常茶飯事、たやすく可能にシタテテイルのは私ジシンガ全能のソンザイであり、千里眼のゼッチョウであるから。
主人公=世界=私は、スピードを超えたる猛スピードに世界のイタルトコその全てに瞬時に移動する、知ることで全ては足る。
ワタシハ翔ケル
世界の全てに官能漲り共感、成りきる、かべなどナク喰い喰われて耽美絶頂を味わう、変容の化身トテミチテいる。
ワタシハ輝ガヤク
主人公=世界=私は、世界中イタルトコロイタルバメンを験めし、捜し出す。
時間、時間性は剥奪された世界ゆえ、時間的束縛はなにもない。
じかんのようなふれーばーだけ薫おるせかいには。
上等な蒸留樽酒を味わうようなちびちびと舌の上で転がせ痺れ熱さヌケテイク薫香をじわじわ追いかけるように楽しむようにすすむもあってよし、適切な冷気マトワセテ味わいノノドゴシが鮮烈に放タレル発泡酒の勢いヲ猛スピードに情報の過剰を駆け巡るもよし。
ワタシハ次元をマタグ。
ワタシハ次元を経廻る。
一次元ナルワタシニハ、一命、あり。
しばしの旅を・・・
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電撃の去来!!
!!!熾撃・姦傳・叱侵
1/4を引き当てた。
電撃の衝撃にアタマを殴られて少女はステージ上に屈みこんだ、キラキラと光の演出が目蓋を焼き尽くす、喚声と怒号、嬌声、悲鳴、少女と私の意識が繋がった、クラクラする、音響とオンガク、汗、熱気、熱狂。
アイドル歌手が探し当てた世界であり私であり、その主人公であった、頭突きスルに任せたまま私は建築物の天井を風穴あけ、ソラへジャンプした私は、天蓋を取り壊した。
私が願えばウチュウへも、この世界にその先が設計されてあるのならその先の領域へも簡単に行くことができる、星空、深い緑の暗闇、クッキリと明るいベタ着きの原色の黄と青の星星は菱形をしていてクルクル廻っている、金属の光沢、ルミナスに星マブシク、ウルサイ街はトテモ照り、暑い。
見下ろした風景は、とても美しく興味深い、ゼンマイ仕掛け巨大なブリキの街、遊園地自体が永遠にツヅイテイタ。
ミュージックホールに埋め尽くされた人々、カラフルな色彩の肌と肌、奔放な出で立ちと踊り、光沢する金属の衣装を皆身に纏う。
私=アイドル歌手を指さす人々、歓声、ハジマル音楽、再生する熱狂、ステージング、私は、宇宙へと架けた。
最高潮の演出を私は手掛けた。
客はスタッフは伝説の夜に酔い痴れた。
「予感めいてたよ、近頃言動が逝っちゃってたからさあ」
天上世界のサイコロ。
賽が転ぶたび世界のどこか、そしてその主人公が覚醒している。
それは、ミクロから大宇宙までの、刹那から永劫までの、いずれかひとつの次元の主であるが、いつどの辺りに迷い込むかなんて計りようもなければ問題視である必要もない、現世の実体と天上世界の精霊がただ呼びあいたがいにその一場面を覚醒しあって、意識を一致させてただ生き延び演じていく。
精霊が新たな実体を体験している、天上世界に無数に存在する私と私のサイ、天上世界の地面に接する面以外の五つの世界の可能性と実体世界、その覚醒に拓かれるタビ今度はコチトラ現世の存在タチガ主人公と覚醒し厖大な長回しのワンシーンを演じるハコビとなる。
賽の目の覚醒、つまりサイの面に漂う世界の覚醒、私の探し当てたる電撃は、私に新たな世界を覚醒し与え、世界の主にもまた、天啓という新世界を与え互いに覚醒しあう。
主人公には現世に埋もれ眠り続けていた全能感が、千里眼が覚醒し漲る。
そして私と手を組み、次なる次元の鍵を手に入れるため全世界じゅうを旅するのである。
サイの目は鏡面である。
天上世界と現世を結ぶ、そして日常世界と無限の天啓を婚姻のち運命とする。
天啓と奥深い宇宙の拡がりをいちど通過し、通過させた精神には、もう忘れようもない。
一次元。世界の拡がりを奥深さを、そして次元を超えゆく鍵の在処を。
賽が投げられて、あるいは、主人公=世界=私がサイの目を捜し当て、次元を跨ぎ次なる世界へ突入する時、その直前なる世界と直後なる世界が結ばれるのである。
因縁・因果・運命の糸で。
宇宙を漂う主人公=世界=私、もはや無数の蜘蛛の糸の如き緩やかな白き糸と糸とが嫋やかに隙の無きほどビッシリ覆い尽くされた宇宙空間である、宇宙の様々な場面と主人公、結ばれし、世界、糸と糸。
結ばれた世界と世界は、主人公と主人公はリンクする。
一度結ばれたら糸のかぎり永遠に放れないシンパシー。
繋がる事で高度な次元へと霊魂は導かれる、実体は高度な存在として上昇してゆく。
世界と、もうひとつのセカイはリンクする。
時代も領域も越えている。
次元ジタイを超えている。
リンク・証
宇宙の星と星とを結ぶ、プラネタリウム。
時空を越えて。
次元を超えて。
リンクされた者どおししか通れない道。
それでももしその道を通る事を願うのなら、それは背中合わせな背徳行為ダトシテモ、トドマラズ、ウシロフリカエラズ、アナタは詰まり、暗号を解かねばならない。
・・・暗号。
暗号は底にある。
宇宙の暗澹たる側面。
賽の目を捜し当てるため、天啓に出逢うため、探し続けている。
コレマデ数多のサイがコロがった。
数多の賽の目が、数多のサイドの目が、つまり天上世界と現世の実体との数知れぬリンクが、うまれ、うちゅうをみたし、じげんをのりこえ、じげんのかべをやぶり、しんえんをうめ。
サイの、天上世界の地面に接する面、つまり、賽の裏目、世界とセカイがリンクするこの宇宙で、世界とセカイとの断絶を意味する世界の堆積。
宇宙じゅう、積もり積もったサイの裏目とはつまり、主人公=世界=私に累積し続けている、深層の世界。
ココロの奥底に積もり、世界にも宇宙にも天上世界にも開放されることのなかった暗澹たる暗黒世界。
宇宙を紐解き、リンクを解放する暗号は、この堆積たらしむ深層世界なのではないかと囁かれている。
リンクに入れば時間性を脱し、無限のタダナカに、厖大なるセカイとジゲンにタダヨウ事が出来る。
翔ケ、輝ク。
てはじめはココロの奥底に、ダ。
宇宙の無数に溜め込んだ深層ウチュウ。
暗号ヨ、トケ!
ソシテワタシハシュジンコウ、ソシテワタシハセカイ、サスレバワタシハ翔・輝。
天啓を待つ、天啓にアヤカレザルもの。
ナレバ、全能の、千里眼の鍵は、電撃のみにアラズ。
オノレの奥底に、耳を傾けよ。
天上世界の精霊達が、現世の救世主たるモノたちの、超人たちの、処理能力が力及ばずしてノコシテオイタ宝物の数多。
天啓の電撃と同じく、うちゅうをみたすさいだいなる謎と闇黒は、宇宙の何処でも、振り向けば何時にだって、探し出すことが出来ようぞ。
キミはイツダッテ、ウチュウのチュウシンダ。
ウチュウは、キミのチュウシンだ。
サア、トケ、キミ、アンゴウヨ。
2/4を引き当てた。
不確定次元不確定なる一瞬の永遠セカイに。
3/4を引き当てた。
だいうちゅうじしんの生涯にたくさんの入れ子としてのセカイの束をすべて私とリンクして、いちにちといういっしょう。
4/4を引き当てた。
ウチュウとウチュウを跨ぐ、コレハ悪夢デアロウカ?
イヤ、コノ不快ナル死苦ノおもいコソガ、タカラ、コレハ酩酊ト忘我ヨリ数等高貴ナルかんじょうヨ、苦悩コソガ我ナリ、戦慄コソ喜悦ナリ、美貌ナリ。
振り出し。
新しく手渡された骰子。
もう私はひとつの解答を獲ている。
鍵は、わたしじしんなのであった。
鍵穴はココロにあり、鍵を解どけば精魂が拓かれた。
ウチュウの、セカイの、ワタシトワタシハリンクしている、ウチュウのセカイの、シュジンコウトシュジンコウトワタシハリンクしている、電撃に婚姻して、天啓と全能と千里眼とに私は結ばれている、うちゅうのすべて、じげんのすべて、行き渡り、私は跨ぐ。
私は、暗号を解いた。
私は、私に集中し、私に留どまる事で、タダひとつの扉をたたき、拓いた。
私は賽である、転がりゆくは私のココロ、拓かれゆくは、われとわれとのリンクにはじまりし精魂たち。
セカイよ、ウチュウよ・・・
コロがれ、ココロよ。